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ろ過

ろ過

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 液体に混在する不溶性の固体物質を、ろ紙などの多孔質素材を用いて分離する操作のこと。
  • 物質の粒子径の差を利用して、液体(ろ液)と固体(残留物)に分ける物理的な分離手法である。
  • 水溶液温度を下げて析出した結晶を取り出す際や、不溶性の不純物を取り除く際に不可欠な工程である。

解説

ろ過は、物質の溶解度の差や温度変化を利用した実験において、極めて重要な分離操作です。物質が溶媒(水など)に対して限界まで溶けている状態を飽和水溶液と呼び、その限界量を溶解度といいます。溶解度は温度によって変化し、一般的に温度が下がると溶けきれなくなった物質が固体として現れます。これを析出(または再結晶)と呼びます。

例えば、ホウ酸のように温度による溶解度の変化が大きい物質を高温の水に溶かし、その後に冷却すると、多量の結晶が析出します。この際、ろ紙を用いたろ過を行うことで、固体となったホウ酸と液体を正確に分離することができます。一方で、食塩のように温度による溶解度の変化が小さい物質は、冷却による析出量が少ないため、蒸発などの別の分離法が検討されます。このように、溶質の性質によって最適な取り出し方が決まります。

コラム

ろ過を正しく行うためには、実験器具の扱い方に注意が必要です。ろ紙を漏斗ろうと)に密着させ、液体を注ぐ際はガラス棒を伝わせることで、液体の飛散を防ぎます。また、漏斗の足の先端をビーカーの壁面に接触させることで、ろ液が静かに流れ落ちるように工夫します。なお、ろ過によって分離された液体を「ろ液」、ろ紙に残った固体を「残留物」と呼びます。これらは化学実験の基礎であり、質量保存の法則に基づいた定量的な分析にも繋がります。

小学生のみなさんへ

ろ過(ろか)とは、水にまざっている「とけ残ったもの」を、ろ紙という特別な紙を使って分ける方法のことです。たとえば、どろ水をろ紙に通すと、どろは紙の上に残り、きれいな水だけが下に落ちてきます。

理科の実験では、ホウ酸などのつぶを取り出すときによく使います。水があたたかいときはとけていても、冷やすととけきれなくなって出てくることがあります。この出てきたつぶを、液体と分けるためにろ過をします。

ろ過をするときは、道具の使いかたが大切です。ガラスぼうをつたわせてゆっくり流したり、漏斗ろうの先をビーカーのかべにつけたりします。こうすることで、液体がはねないように安全に実験ができます。

ルラスタコラム

実は、私たちの生活の中でも「ろ過」はたくさん使われています。浄水場で飲み水を作るときや、掃除機がゴミを吸い取ってきれいな空気だけを出すときも、ろ過の仕組みが役立っているんですよ。

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