ろうと

ろうと

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 液体を口の細い容器に移したり、ろ紙をセットしてろ過を行ったりするために用いる円錐形の器具です。
  • 気象観測においては、雨量計の上部に設置され、雨水を飛散させずに装置内部へ導く集水用の部品を指します。

解説

理科の実験における「ろうと」は、主に「ろ過」という操作で用いられます。ろ過は、液体の粒子と固体(溶け残った物質)の大きさの違いを利用して分離する方法です。使用する際は、ろ紙を四つ折りにしてろうとに密着させ、ろうとの先端をビーカーの内壁につけることが鉄則です。これにより、液体が壁を伝わって静かに流れ落ち、飛び散りを防ぐとともに、ろ過の速度を安定させることができます。

一方、気象観測の分野では、雨量計の受水口として重要な役割を果たします。例えば「転倒ます型雨量計」では、ろうとで集めた雨水を内部の小さな「ます」に導きます。このますが一定量(通常0.5mm分など)たまると重みで反転し、その回数を電気信号として記録することで、降水量を自動的に計測します。降水量の単位はミリメートル(mm)であり、これは降った雨がどこにも流れ出さずにその場にたまった場合の「深さ」を指しています。

コラム

物質を分離する手法には、ろうとを用いる「ろ過」のほかに、沸点の違いを利用する「蒸留」があります。また、雨を降らせる雲には、高度によって分類される「十種雲形」のうち、主に中層の乱層雲や、垂直に発達する積乱雲が深く関わっています。気象観測におけるろうとの直径は、日本では気象庁の規定により20cmと定められているのが一般的です。

小学生のみなさんへ

「ろうと」は、理科の実験で使う、先が細くなった円すいの形をした道具です。日本語では「じょうご」とも呼びます。実験では、水に溶け残ったつぶを取り出す「濾過ろか」という作業で使います。ろうとの先にビーカーの壁をくっつけて使うのが、正しく使うためのコツですよ。

また、外で雨の量をはかる「雨量計(うりょうけい)」という装置そうちの中にも、ろうとが入っています。空から降ってきた雨をこぼさずに集めて、中の入れ物へ送る役目を持っています。雨の量は「ミリメートル(mm)」という単位で表されますが、これは雨が地面にたまった時の「深さ」のことです。

雨を降らせる雲には、空の低いところにある「層雲らんそううん」や、入道雲として知られる「積乱雲せきらんうん」などがあります。ろうとは、これらの雲から降ってきた大切な雨のデータを集めるための、入り口のような存在なのです。

ルラスタコラム

ろうとの先をよく見ると、ななめにカットされています。これは、ビーカーの壁にぴったりくっつきやすくするためです。壁にくっつけることで、液体がスムーズに流れ落ち、実験がしやすくなる工夫がされているんですよ。

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