学習目安 | 小: B | 中: A | 高: B

落葉樹

落葉樹

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 冬季に根からの吸水能力が低下する際、体内からの過剰な水分消失を防ぐために、秋に全ての葉を落とす樹木のこと。
  • イチョウやサクラ、ミズナラなどが代表例であり、冬の間は葉を持たず「冬芽」の状態で寒さに耐えて越冬する。
  • 蒸散による水分喪失を最小限に抑えるための、植物における重要な環境適応戦略の一つである。

解説

落葉樹は、低温によって根の吸水活動が停滞する冬に備え、秋に葉を落とすことで蒸散による水分喪失を最小限に抑える性質を持っています。これは植物が厳しい環境下で生存を維持するためのエネルギー制御戦略です。もし冬に葉を維持し続けると、根からの吸水量を葉からの蒸散量が上回り、植物体が深刻な水不足に陥るリスクがあるためです。

植物の蒸散量は、日差し、湿度気温、風といった外部条件に強く依存します。特に気温が上昇し日差しが強まる条件下では、葉の裏などに存在する気孔が開かれ、蒸散が促進されます。蒸散には、水が気体になる際の気化熱を利用して植物体の温度上昇を抑制する「体温調節」の効果と、その引き込み力を利用して根からの水や養分吸収を活発化させる「吸水促進」という重要な役割があります。落葉樹は冬の間、これらの活動をあえて停止させることで、乾燥と低温から身を守っているのです。

コラム

落葉の際には、葉の付け根に「離層」と呼ばれる特殊な細胞の層が形成されます。これにより、木本体からの養分流出を防ぎつつ、物理的に葉を切り離す仕組みが働いています。また、落葉樹林では冬に葉がなくなることで林床(地面付近)まで日光が届くようになり、春先に開花する草花(スプリング・エフェメラル)の成長を助けるなど、森林全体の生態系にも大きな影響を与えています。

小学生のみなさんへ

サクラやイチョウのように、秋になると葉っぱの色が変わり、冬になる前にすべての葉を落としてしまう木を「落葉樹らくようじゅ」と呼びます。木が葉っぱを落とすのには、大切な理由があります。

冬は地面が冷たくなるので、木の根っこは水をうまく吸い上げることができなくなります。もし葉っぱがついたままだと、葉っぱにある小さなあなから水分がどんどん逃げてしまい、木がかわいて枯れてしまいます。それを防ぐために、秋のうちに葉っぱを落として、冬の間は「じっとがまん」して過ごすのです。

葉っぱがなくなったえだをよく見ると、小さな「冬芽ふゆめ」がついているのがわかります。この中で、次の春に咲く花や新しい葉っぱを大切に守りながら、あたたかくなるのを待っているんですよ。

ルラスタコラム

秋に葉っぱが赤や黄色に変わる「紅葉」は、木が冬眠準備じゅんびを始めたサインです。葉っぱにある緑色の成分がこわされることで、もともとあった黄色が見えたり、新しく赤い成分が作られたりして、あざやかな色に変わる仕組みになっています。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…