まとめ
- 地殻変動などの大きな力が働くことで、本来は下層に位置すべき古い地層が、新しい地層の上に重なっている現象。
- 通常、地層は下から順に新しく積み重なる「地層累重の法則」に従うが、この法則が逆転した状態を指す。
- 褶曲(しゅうきょく)や断層といった大規模な地殻の動きが原因で発生し、地質学的な歴史を解明する鍵となる。
解説
堆積岩の地層は、通常であれば新しいものほど上に重なります。これを「地層累重の法則」と呼びます。しかし、プレートの運動などによって地殻に非常に強い圧縮力が加わると、地層が大きく波打つ「褶曲」が起こります。この褶曲がさらに進んで地層が完全に横倒しになったり(横臥褶曲)、古い地層が新しい地層の上に乗り上げる「衝上断層」が発生したりすることで、本来の上下関係が入れ替わります。
地層の逆転が起きているかどうかをフィールドワークで判断するには、地層の中に含まれる「示準化石」の年代を確認するほか、堆積時の特徴を残す「堆積構造」を観察します。例えば、粒の大きいものから順に沈む「級化層理」や、水流の跡である「リップルマーク」、地層が斜めに交差する「斜交葉理(クロスラミナ)」などの上下の向きを論理的に解析することで、本来の上下を特定することが可能です。
地層はふつう、下にあるものほど古く、上にあるものほど新しくなっています。これを「地層累重の法則」といいます。しかし、地面の下で大きな力がはたらくと、この順番がぎゃくになってしまうことがあります。これを「地層の逆転」とよびます。
地面が横から強くおしつぶされると、地層が波のように曲がることがあります。これがはげしくなると、地層がたおれて上下が入れかわってしまうのです。また、大きなじしんなどで地面がずれる「断層」がおきたときにも、古い地層が新しい地層の上にのりあげることがあります。
地層がぎゃくになっているかどうかは、中に入っている化石の種類や、つぶのならび方を調べることでわかります。大昔にどんな大きな動きがあったのかを知るための、大切なヒントになります。
コップに水と砂やどろを入れてかきまぜておいておくと、つぶの大きいものから先にしずんで、きれいな層ができます。これを観察すると、地層がどうやってできるのかがよくわかりますよ。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する