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ゲンゴロウ

ゲンゴロウ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

ゲンゴロウ
コウチュウ目ゲンゴロウ科に属する水生昆虫の総称で、特にナミゲンゴロウを指すことが多い
  • 後ろ足にある長い毛をオールのようにつかって巧みに泳ぐ
  • 幼虫成虫ともに肉食性で、小魚や昆虫などを捕食する
  • 翅の下に空気蓄えることで、水中での長時間活動が可能である

解説

ゲンゴロウは、水中生活に高度適応した甲虫です。体型は水の抵抗を受けにくい流線型をしており、後ろ足には密生した長い毛があります。この足を左右同時に動かすことで、水中で力強い推進力を得ることができます。

呼吸法も独特で、尾端を水面に出して翅(はね)と背中の間の空間に空気を取り込みます。この空気をボンベのように使いながら水中を移動します。食性は非常に貪欲で、自分より大きな魚やカエルを襲うこともあります。以下に、同じ水生昆虫の代表格であるタガメとの違いをまとめます。

項目 ゲンゴロウ タガメ
分類 コウチュウ目(甲虫) カメムシ目
口の形 噛むための大顎を持つ 刺して吸うための針状
泳ぎ方 後ろ足を同時に動かす 前中後足を交互に動かす
呼吸 翅の下に空気を溜める お尻の呼吸管を出す
コラム

かつては日本の里山でごく普通に見られたゲンゴロウですが、現在は絶滅の危機に瀕しています。その要因は多岐にわたります。まず、農薬の使用による餌生物の減少や直接的な毒性、次に水田の乾田化(冬場に水を抜くこと)による越冬場所の喪失、そしてアメリカザリガニなどの外来種による捕食や環境破壊が挙げられます。現在、ナミゲンゴロウは環境省レッドリストで絶滅危惧II類に指定されており、各地で保護活動が行われています。

小学生のみなさんへ

ゲンゴロウは、水の中でくらす昆虫こんちゅうのなかまです。体はまるっこい形をしていて、背中はつるつるしています。一番の特徴は、後ろ足です。後ろ足には長い毛がたくさん生えていて、これをボートのオールのように動かして、水の中をスイスイと速く泳ぐことができます。

ゲンゴロウは、水の中の「ハンター」でもあります。自分よりも大きな魚やオタマジャクシをおそって食べることもあります。でも、最近はゲンゴロウが住めるきれいな池や田んぼが少なくなってしまい、野生のゲンゴロウを見つけるのはとてもむずかしくなっています。もし見つけたら、大切に見守ってあげましょう。

ルラスタコラム

ゲンゴロウの赤ちゃん(幼虫ようちゅう)は、そのおそろしい食いっぷりから「水中のギャング」とよばれることがあります。大きなアゴで獲物をつかまえて、中身をとかして吸い取ってしまうんですよ!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 ゲンゴロウが水中で呼吸するために、体のどこに空気を溜めていますか。
翅(はね)と背中の間にある空間に空気を溜めて、それをボンベのように使って呼吸します。
【応用】 ゲンゴロウとタガメの「獲物の食べ方」における決定的な違いを説明しなさい。
ゲンゴロウは噛むための鋭い大顎(おおあご)を持ち獲物を噛み切って食べますが、タガメは針のような口を獲物に刺して消化液を送り込み、溶けた中身を吸い取ります。
【実践】 近年、ゲンゴロウが絶滅危惧種に指定されるほど減少した主な理由を3つ挙げなさい。
農薬の使用による餌の減少や水質汚染、水田の乾田化による越冬場所の喪失、さらにアメリカザリガニなどの外来種による捕食や環境破壊が主な原因です。

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