高山植物

高山植物

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

高山植物
標高の高い高山帯に自生し、低温や強風、強い紫外線などの過酷な環境に適応した植物の総称

解説

高山植物とは、一般に高木が生育できなくなる境界線である「森林限界」よりも高い標高に生育する植物を指します。この環境は気温が極めて低く、常に強風が吹き抜け、冬は長い間雪に覆われるという非常に厳しい条件下にあります。

これらの植物は過酷な環境を生き抜くために独自の進化を遂げています。例えば、強風による乾燥や低温を避けるため、地面に張り付くように低く育つ「クッション植物」のような形態をとることが一般的です。また、夏が非常に短いため、雪解けとともに一斉に開花し、限られた時間の中で確実に昆虫を惹きつけて受粉を行うために、体の大きさに比して鮮やかで大きな花を咲かせる傾向があります。

コラム

植物の分布は環境条件によって決まり、光の量や温度によって「すみ分け」が起こります。高山帯は環境が厳しいため、森林が形成されるまでの遷移の過程において、草原や低木林の状態が維持されている場所とも言えます。

日本の高山植物の多くは、氷河時代に北から渡ってきた種が、その後の温暖化に伴って涼しい山頂付近に取り残された「氷河時代の生き残り」と考えられています。そのため、学術的にも非常に貴重な存在であり、国立公園などで厳重に保護されています。

小学生のみなさんへ

高い山の上のほう、大きな木が生えることができないくらい寒くて風が強い場所にさく花や草のことを「高山植物」といいます。山の上のほうは夏がとても短く、冬は長い間雪にうもれてしまう、とてもきびしい場所です。

そんな場所で生きるために、高山植物にはふつうの植物とはちがうとくちょうがあります。強い風にふき飛ばされないように背を低くして地面にはりつくように育ったり、短い夏にすぐ種を作れるように、体のわりに大きくてきれいな花をさかせたりします。

日本では、大昔のとても寒かった時代からずっと山の上で生きのこってきた、めずらしい植物もたくさんあります。山に登ったときは、足もとにさく小さな花をさがしてみてくださいね。

ルラスタコラム

世界で一番有名な高山植物といえば「エーデルワイス」です。日本では「高山の女王」とよばれるコマクサという花が有名ですよ。きびしい環境かんきょうで美しくさく姿すがたは、多くの人をひきつけています。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 高山植物は、一般的にどのような場所に生息する植物のことを指しますか。
森林限界よりも標高が高く、低温や強風のために高い木が生育できない「高山帯」と呼ばれる場所に生息します。
【応用】 高山植物の多くが、地面をはうように背が低くなっているのはなぜですか。
高山帯の強い風の影響を直接受けるのを避け、地表付近の比較的高い温度を利用して寒さや乾燥に耐えるためです。
【実践】 高山植物が、体の大きさに比べて鮮やかで大きな花を咲かせる理由を、環境の特徴から説明しなさい。
高山は夏が非常に短いため、限られた期間内に昆虫を効率よく引き寄せ、確実に受粉を行って子孫を残す必要があるからです。

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