まとめ
- マグマや溶岩の流動性の度合い(流れにくさ)を指す指標。
- 二酸化ケイ素(シリカ)の含有量や温度によって決まり、火山の形状や噴火の様式を左右する。
- ねばりけが弱いと穏やかな噴火で平坦な火山になり、強いと爆発的な噴火で盛り上がった火山になる。
解説
マグマのねばりけ(粘性)は、火山の性質を決定づける最も重要な要素の一つです。このねばりけを左右する主な要因は、マグマに含まれる二酸化ケイ素(SiO2)の量です。二酸化ケイ素はマグマの中で網目状の構造を作るため、その含有量が多いほどマグマは動きにくくなり、ねばりけが強くなります。また、マグマの温度も影響し、一般に温度が高いほどねばりけは弱く、温度が低いほど強くなる傾向があります。
ねばりけが弱い玄武岩質のマグマは、地下から上昇する際にガスが抜けやすいため、噴火は比較的穏やかです。溶岩は流動性が高く広範囲に広がるため、ハワイのマウナロアや伊豆大島のような、傾斜の緩やかな「盾状火山」を形成します。一方、ねばりけが強い流紋岩質やデイサイト質のマグマは、内部にガスを溜め込みやすく、圧力が一気に解放されることで爆発的な噴火を引き起こします。この場合、溶岩は流動性が低いため火口付近で盛り上がり、昭和新山や雲仙普賢岳のような「溶岩ドーム(鐘状火山)」を形成します。
火山の噴火のようすや、山の形を決める大切なポイントが「ねばりけ」です。これは、マグマの「ドロドロぐあい」のことです。
マグマのねばりけが弱いと、水のようにサラサラ流れるため、噴火はしずかです。溶岩が遠くまで広がるので、平べったい形の火山になります。ハワイにある大きな火山などはこのタイプです。
反対に、ねばりけが強いと、マグマはネバネバして動きにくくなります。すると、出口をふさいだガスがいきおいよく爆発したり、溶岩がもり上がってドームのような形になったりします。このように、マグマのねばりけを知ることで、その火山の特徴がわかります。
世界で一番大きな火山といわれるハワイのマウナロア山は、ねばりけがとても弱いマグマでできています。そのため、山のふもとからてっぺんまで、ゆるやかな坂道がずっと続いているんですよ。
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