うきぶくろ

一般小学生

まとめ

  • 魚類が水中で浮力を調節するために持つ、気体で満たされた袋状の器官。
  • 主に硬骨魚類に見られ、エネルギー消費せずに一定の水深を保つ役割を果たす。
  • 進化の過程で肺と共通の起源を持つと考えられており、一部の古代魚では呼吸器官としての機能も持つ。

解説

うきぶくろは、魚が自身の密度を周囲の水と同程度に保つための重要な器官です。魚はこの袋の中の気体量を調節したり、気体を圧縮・膨張させたりすることで、水中での深度をコントロールします。これにより、絶えずヒレを動かして泳ぎ続けなくても、特定の深さにとどまることが可能になります。

解剖学的には消化管の背側に位置し、種類によっては食道と管でつながっているもの(有管魚)と、成長過程で管が消失するもの(無管魚)が存在します。魚類の循環系は1心房1心室という構造ですが、うきぶくろはこうした内部構造の中で、水中生活への高度適応を示す器官の一つと言えます。

コラム

サメやエイなどの軟骨魚類にはうきぶくろが存在しません。彼らは肝臓に蓄えた大量の脂肪分(スクアレンなど)によって浮力を得たり、泳ぐことで胸びれに揚力を発生させたりして沈降を防いでいます。

また、フナなどの解剖を行う際は、腹側の総排泄孔からハサミを入れ、内臓を傷つけないように側面に沿って切り進めることで、背側に位置するうきぶくろや、それを取り囲む他の内臓(肝臓や心臓など)を正確に観察することができます。

小学生のみなさんへ

魚の体の中にある、空気が入った「ふうせん」のような袋のことを「うきぶくろ」と言います。これがあるおかげで、魚は一生懸命泳ぎ続けなくても、水の中で浮いたりしずんだり、同じ場所にとどまったりすることができます。

メダカやフナなどの多くの魚が持っていますが、実はサメにはうきぶくろがありません。サメは泳ぎ続けないとしずんでしまうのです。魚の体には、ほかにも水の流れやふるえを感じる「側線そくせん」や、呼吸をするための「えら」など、水の中で生きるための便利な仕組みがたくさん備わっています。

ルラスタコラム

メダカのたまごがふ化するまでの日数は、「水温×日数=約250」という決まりがあるよ。例えば水温が25度なら、約10日で赤ちゃんが生まれる計算なんだ。理科の観察で役立ててみてね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 うきぶくろの主な役割は何ですか。
水中での浮力を調節し、魚が浮いたり沈んだりする深さをコントロールする役割。
【応用】 サメやエイなどの軟骨魚類にはうきぶくろがありませんが、どのようにして浮力を得ていますか。
サメやエイなどの軟骨魚類にはうきぶくろがないため、肝臓に蓄えた大量の脂肪(油)の軽さを利用したり、常に泳ぎ続けることで揚力を発生させたりして浮力を得ている。
【実践】 フナの解剖において、うきぶくろを観察する際に注意すべき手順やポイントは何ですか。
うきぶくろは消化管の背側に位置するため、解剖時には腹側からハサミを入れ、内臓を傷つけないよう慎重に側面の筋肉を切り開いて内部を露出させる必要がある。

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