一般小学生
まとめ
- トンボ目(蜻蛉目)に属する昆虫の幼虫の総称であり、主に淡水域で生活する水生昆虫である。
- サナギの段階を経ずに成虫へと羽化する「不完全変態」を行い、幼生期は水中生活に特化した形態を持つ。
- 伸縮自在の下唇を用いた独特の捕食行動や、種類ごとに異なる高度な水中呼吸システムが大きな特徴である。
解説
ヤゴは、池や沼、川などの淡水環境に生息する肉食性の昆虫である。最大の特徴は、頭部の下に折り畳まれている「下唇(かしん)」である。獲物が近づくと、この下唇を瞬時に前方へ伸ばし、先端にある鋭い爪で獲物を捕らえる。この仕組みは他の昆虫には見られない非常に特殊な進化の結果である。
呼吸法については、グループによって異なる進化を遂げている。イトトンボなどの仲間(均翅亜目)は、尾の先端に3枚の「尾鰓(びさい)」と呼ばれるエラを持ち、水中の酸素を取り込む。一方、オニヤンマなどの大型のトンボ(不均翅亜目)は、直腸の内部にある「直腸鰓(ちょくちょうさい)」で呼吸を行う。この直腸鰓を持つグループは、体内の水を勢いよく噴射することで、水中を素早く移動する推進力を得ることも可能である。
小学生のみなさんへ
ヤゴは、トンボの幼虫のことです。ふだんは池や川などの水の中でくらしています。トンボは、たまごからかえってヤゴになり、そのまま大きくなって羽が生え、トンボになります。チョウのように「さなぎ」の時期がないのがとくちょうです。
ヤゴはとても強いハンターです。ふだんは顔の下にかくしている「あご(下くちびる)」を、えものを見つけるとシュッと長くのばしてつかまえます。小さな魚や、おたまじゃくしを食べることもあります。
水の中での呼吸のしかたもおもしろいです。おしりの先にある「えら」で空気をとりこんだり、おしりのあなから水をいきおいよく出して、ロケットのように前に進んだりするヤゴもいます。
ルラスタコラム
ヤゴは種類によって、水の中にいる期間がぜんぜんちがいます。数か月でトンボになるものもいれば、オニヤンマのように3年から5年も水の中でヤゴとしてすごすものもいるんですよ。
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