一般小学生
まとめ
- 腎臓の腎盂で集められた尿を、一時的に貯留する器官である膀胱まで輸送するための左右一対の筋性管。
- 尿は単なる重力ではなく、管壁の平滑筋による蠕動運動(ぜんどううんどう)によって能動的に運搬される。
- 膀胱との接合部には逆流防止機構が備わっており、膀胱内圧の上昇時に尿が腎臓へ戻るのを防いでいる。
解説
輸尿管は、成人の場合で長さ約25cmから30cm、直径数mm程度の細い管状の器官です。腰のあたりの背中側に位置する左右の腎臓から始まり、下腹部にある膀胱へとつながっています。腎臓は、血液の成分である血しょうが運んできた不要物をフィルターのようにこし出し、尿を生成します。この生成された尿を効率よく膀胱へ送り届けるのが輸尿管の役割です。
尿の運搬において重要なのは、輸尿管が単なる通り道ではないという点です。輸尿管壁にある平滑筋が、周期的・波状に収縮する「蠕動運動」を行うことで、尿を膀胱へと押し流します。この仕組みがあるため、寝ている状態や逆立ちの状態であっても、尿は滞りなく膀胱へと運ばれます。
コラム
輸尿管が膀胱に開口する部分は斜めに貫通しており、膀胱に尿がたまるとその圧力で管が自然に押しつぶされる構造になっています。これにより、尿が腎臓側へ逆流することを防ぎ、腎盂腎炎などの感染症から腎臓を守っています。
また、この細い管に腎臓でできた結石が詰まると「尿路結石症」となり、非常に激しい痛み(仙痛発作)を引き起こす原因となります。
小学生のみなさんへ
輸尿管(ゆにょうかん)は、体の中にある「腎臓(じんぞう)」で作られたおしっこを、おしっこをためておく袋の「ぼうこう」まで運ぶための、細長いストローのような管のことです。体の中に左右1本ずつ、合計2本あります。おしっこが逆戻りしないような仕組みになっていて、体の中のいらなくなったものを出口まで運んでくれる、とても大切な通り道です。
テストでの問われ方・理解度チェック
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する