静脈血

静脈血

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 酸素が少なく、二酸化炭素を多く含んだ暗い赤色(暗赤色)の血液のこと。
  • 全身の組織に酸素を供給したあと、心臓へと戻っていく過程の血液を指す。
  • 体循環における静脈だけでなく、心臓から肺へ向かう「肺動脈」を流れる血液も静脈血である。

解説

血液中のヘモグロビンは、酸素と結合すると鮮やかな赤色(鮮紅色)になりますが、酸素を放すと暗い赤色(暗赤色)に変化します。静脈血が暗い色をしているのは、全身の細胞に酸素を届け終えた状態だからです。

血液の循環経路で見ると、全身の毛細血管から静脈を通って心臓の右心房・右心室に戻る血液が静脈血に該当します。注意が必要なのは、心臓から肺へと送られる「肺動脈」です。名称は「動脈」ですが、中を流れているのはまだ酸素を取り込む前の静脈血です。肺胞でのガス交換によって二酸化炭素を出し、酸素を取り込むことで、血液は再び動脈血へと変わります。

コラム

動物の進化の過程において、心臓の構造はより効率的に酸素を運べるよう変化してきました。例えば魚類の心臓は1心房1心室で、心臓内には静脈血しか流れません。一方、哺乳類鳥類2心房2心室という複雑な構造を持つことで、動脈血と静脈血が混ざり合わないようになっています。これにより、全身の細胞へ酸素を届ける効率が飛躍的に高まっています。

小学生のみなさんへ

わたしたちの体の中を流れる血液けつえきには、2つの種類があります。そのうち、全身に酸素さんそを届けたあとの、酸素さんそが少なくて二酸化炭素にさんかたんそを多くふくんでいる血液のことを「静脈血じょうみゃくけつ」と呼びます。

この血液は、酸素さんそをはなすと黒ずんだ暗い赤色になるのが特徴とくちょうです。全身をめぐって役目を終えた血液は、一度心臓しんぞうにもどり、そのあと「はい」へと送られます。肺で新しく酸素さんそを取りこむことで、またきれいな赤色の血液(動脈血)にもどるのです。

「静脈」という名前の血管を流れることが多いですが、心臓しんぞうから肺へ向かう「肺動脈はいどうみゃく」という血管の中も、この静脈血じょうみゃくけつが流れています。名前と中身が少しちがうので、まちがえないように気をつけましょう。

ルラスタコラム

血液が赤いのは、赤血球の中に「ヘモグロビン」という鉄分をふくむ物質ぶっしつがあるからです。ヘモグロビンは酸素とくっつくと明るい赤色になり、酸素をはなすと暗い赤色になります。血液の色を見るだけで、酸素をたくさん持っているかどうかがわかるなんて、おもしろいですね!

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