まとめ
- 植物の次世代を担う休眠状態の個体であり、将来の植物体となる「胚」と、成長に必要な「養分」が「種皮」に包まれた構造体です。
- 養分を蓄える場所の違いにより、胚乳を持つ「有胚乳種子」と、子葉に蓄える「無胚乳種子」に分類されます。
- 発芽には「水・温度・酸素」の3つの環境条件が不可欠であり、これらが揃うことで代謝が活性化し、成長が始まります。
解説
種子は、受粉後に胚珠が発達して形成されるもので、植物のライフサイクルにおける重要な起点となります。内部には、将来の葉・茎・根となる「胚」が含まれており、これがいわば赤ちゃんの状態です。胚はさらに、幼芽(ようが)、胚軸(はいじく)、幼根(ようこん)といった部位に分化しています。
種子は発芽のための養分をどこに蓄えるかによって、大きく2つのタイプに分けられます。カキ、トウモロコシ、イネなどのように、胚の外部にある「胚乳(はいにゅう)」という組織に養分を蓄えるものを「有胚乳種子」と呼びます。一方で、インゲンマメやアブラナのように、成長の過程で胚乳が退化し、ふくらんだ「子葉(しよう)」に養分を蓄えるものを「無胚乳種子」と呼びます。
種子(しゅし)は、植物の「命のカプセル」のようなものです。中には、これから芽を出して茎や根になる「胚」という小さな赤ちゃんが入っています。また、芽が出てから自分で栄養を作れるようになるまでの間に使う「お弁当(栄養)」もいっしょに詰まっています。
この栄養をどこに持っているかは、植物の種類によってちがいます。カキやトウモロコシのように「胚乳」という場所に栄養をためるものもあれば、インゲンマメのように「子葉(しよう)」という葉っぱの部分に栄養をためるものもあります。
種が芽を出すためには、水と、ちょうどよい温度、そして空気にふくまれる酸素の3つが必要です。この3つがそろうと、種は眠りからさめて、力強く育ち始めます。
世界で一番大きな種は「オオミヤシ」というヤシの仲間で、重さが20キロ以上になることもあります。逆に、ランの種はホコリのように小さくて、風に乗って遠くまで運ばれます。植物によって、種の形や大きさはさまざまなんですね。
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