まとめ
【定義】
赤道に近い地域に分布し、年間を通して高温多湿な気候条件下で多様な植物が密生する森林。地球上で最も生産性が高い生態系の一つである。
学習の要点
- 重要語句:光合成、限定要因、二酸化炭素濃度、光の強さ
- 用語の意義:光合成の速度が光・水・二酸化炭素・温度という複数の要因の相互作用によって決定される仕組みを理解する上で、重要な指標となる。
解説
熱帯雨林は、赤道付近の高温多湿な環境において、広葉樹を中心とした多様な植物が生い茂る森林である。ここでは植物の光合成が極めて活発に行われているが、その効率は環境要因によって変化する。
光合成の速度を決定する主な要因には、光の強さ、二酸化炭素濃度、温度がある。これらの要因のうち、最も不足しているものが全体の反応速度を規定する「限定要因」となる。
具体的には、大気中の二酸化炭素濃度が約0.04%という低濃度域においては、光を強くしても光合成量の増加は緩やかであり、二酸化炭素濃度が光合成の制限要因となっている。一方で、二酸化炭素濃度が高い環境下では、光を強くするほど光合成量も大きく増加する。このように、強い光が降り注ぐアマゾンのような環境であっても、光合成の働きは光の強さだけで決まるのではなく、二酸化炭素濃度などの他の要因と密接に関係している。
補足
熱帯雨林は「地球の肺」とも呼ばれ、莫大な量の二酸化炭素を吸収・固定する役割を担っているが、近年の森林減少によりそのバランスが変化している。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
熱帯雨林(ねったいうりん)は、赤道の近くにある、一年中気温が高くて雨がたくさんふる森のことです。アマゾンのように、たくさんの種類の植物がジャングルのように生い茂っています。
植物が成長するために栄養を作る「光合成(こうごうせい)」には、日光、水、二酸化炭素、温度の4つが必要です。これらは、どれか一つでも足りないと、植物はうまく栄養を作ることができません。
たとえば、太陽の光がとても強くても、空気の中にある二酸化炭素が足りなければ、光合成の量は増えにくくなります。このように、光合成の働きは光の強さだけで決まるのではなく、いろいろな条件が組み合わさって決まります。
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