まとめ
- 葉の一部に、葉緑体(緑色の粒)が含まれないため、緑色にならず白や黄色に見える「斑(ふ)」が混じっている葉のこと。
- 光合成の実験において、葉緑体が光合成に必要であることを証明するための対照実験に用いられる。
- 植物が日光、二酸化炭素、水を利用してデンプンを作る仕組みを理解するための重要な教材である。
解説
植物が成長するために必要なデンプンを作り出す「光合成」には、日光、二酸化炭素、そして葉緑体の3つの条件が不可欠である。ふ入りの葉を用いた実験では、同じ葉の中に葉緑体がある部分(緑色)とない部分(白色)が共存しているため、他の条件(日光や二酸化炭素)を一定にしたまま、葉緑体の有無が光合成に与える影響を直接比較することができる。
実験では、まず葉を熱湯で柔らかくした後、温めたエタノールに浸して脱色を行う。これにより、ヨウ素液による色の変化を観察しやすくする。その後、水洗いしてヨウ素液に浸すと、葉緑体があった緑色の部分は青紫色に変化してデンプンの生成が確認できるが、ふ(白い部分)は変化しない。この結果から、光合成には葉緑体が必要であることが証明される。
また、光合成の効率は光の強さに依存するが、無限に増え続けるわけではない。光が一定の強さに達すると、それ以上光を強くしても光合成の速度が上がらなくなる限界点が存在し、これを「光飽和点」と呼ぶ。
葉っぱの中に、白や黄色っぽい模様が入っているのを見たことはありませんか?これを「ふ入りの葉」と呼びます。ふの部分には、植物が食べ物(デンプン)を作るための「葉緑体」という緑色の粒がありません。
理科の実験では、アサガオなどのふ入りの葉を使って、光合成の仕組みを調べます。葉っぱを温めたアルコールに入れて色を抜き、ヨウ素液につけると、緑色だった場所だけが青むらさき色に変わります。これは、緑色の場所(葉緑体がある場所)だけでデンプンが作られたことを示しています。
この実験から、植物が日光を浴びて栄養を作るためには、葉緑体が絶対に必要だということがわかります。
ふ入りの植物は、見た目がとてもきれいなので、お部屋に飾る観葉植物として人気があります。でも、白い部分は栄養を作れないので、真っ緑な葉っぱの植物よりも少しだけゆっくり育つんですよ。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する