最低温度計

一般小学生

まとめ

  • 一定の時間内(通常は1日間)において、気温が最も低くなった時の値を保持・記録するための温度計
  • 一般的にはアルコール温度計が用いられ、液柱の中に「示度子(しどし)」と呼ばれる小さなガラス製のピンが入っているのが特徴。
  • 気象観測において、1日の最低気温を正確に把握するために、最高温度計とともに百葉箱内に設置される。

解説

最低温度計は、気温の低下に伴ってアルコール柱の先端(表面張力)が示度子を押し下げ、気温が上昇に転じても示度子がその場に留まる仕組みを利用しています。これにより、観測者がその場にいなくても、一定期間内の最低気温を後から読み取ることが可能です。測定後は、温度計を傾けるか磁石を用いることで、示度子を現在の液柱の先端まで戻して再設定を行います。

正確な気象観測を行うためには、設置環境が極めて重要です。直射日光や地面からの放射熱を遮断し、かつ風通しを確保するために、最低温度計は地上1.2〜1.5メートルの高さにある百葉箱の中に水平に設置されます。百葉箱の壁面は「よろい戸」構造になっており、外気を自由に取り入れつつ、日光が内部に直接入らないよう扉は北向きに作られています。

コラム

気温の変化には、太陽高度地温が密接に関係しています。太陽高度が最大になる正午頃にまず地面が暖められ、13時頃に地温がピークを迎えます。その後、地面からの熱が空気に伝わることで、約1時間遅れた14時頃に気温が最高に達します。一方で、最低気温は夜間の放射冷却によって熱が奪われ続けるため、日の出の直前に記録されるのが一般的です。地温を測定する際は、温度計の球部を土に埋め、日光の影響を排除するための配慮がなされます。

小学生のみなさんへ

最低温度計さいていおんどけい」とは、ある時間の中で、一番低くなった気温を記録しておくための特別な温度計です。ふつうの温度計は、その時の気温しかわかりませんが、この温度計は夜中にどれくらい寒くなったかを後から確認することができます。

この温度計の中には、小さな「しるし」が入っています。気温が下がって液体の頭が下がってくると、このしるしもいっしょに押し下げられます。逆に気温が上がっても、しるしはその場に残るようになっているので、一番低かった場所がわかるという仕組みしくみです。

学校にある白い箱(百葉箱)の中には、この最低温度計さいていおんどけいと、一番高い気温を記録する「最高温度計」がセットで入っています。これらを使って、1日の気温の変化を正しく観測かんそくしているのです。

ルラスタコラム

1日の中で一番気温が低くなるのは、太陽が出る直前です。夜の間に地面の熱がどんどん空へ逃げていく「放射冷却ほうしゃれいきゃく」という現象が起きるため、朝方が一番寒くなるんですよ。

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