大赤斑

大赤斑

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

大赤斑
木星南半球に位置する、地球の直径よりも巨大な高気圧性の渦巻
  • 木星の自転とは逆方向の反時計回り回転する巨大な嵐の集まりである
  • 1600年代の望遠鏡発明以来、300年以上にわたって観測され続けている
  • 近年はサイズが縮小傾向にあり、かつての地球3個分から現在は1個分強程度になっている

解説

大赤斑は、木星の縞模様の間に存在する巨大な高気圧性の渦です。地球の台風低気圧ですが、大赤斑は高気圧であるという点が大きな特徴です。木星はガス惑星であり、地球のような固い地面が存在しません。そのため、嵐が地面との摩擦によってエネルギーを失うことがなく、数百年という極めて長い期間にわたって維持されると考えられています。

大赤斑が赤く見える理由については、大気の深い場所にある物質が渦によって上空へ運び出され、太陽紫外線と反応して変色するためという説が有力ですが、正確な成分はまだ特定されていません。以下に地球の台風との主な違いをまとめます。

比較項目 地球の台風 木星の大赤斑
気圧の性質 低気圧 高気圧
渦の大きさ 数百〜2000km程度 地球の約1.3倍(変動あり)
持続期間 数日から数週間 300年以上
回転方向 北半球で反時計回り 南半球で反時計回り
コラム

近年の天体観測により、大赤斑の縮小速度が速まっていることが報告されています。19世紀には横幅が約4万キロメートルもありましたが、現在は約1万6千キロメートルほどになっています。このまま縮小が続けば、数十年後には円形になり、最終的には消滅するか、あるいは別の形に変化する可能性があると予測されており、天文学者の間で注目を集めています。

小学生のみなさんへ

木星もくせいを望遠鏡でのぞくと、オレンジ色のしま模様の中に、大きな「赤い目」のような模様もようが見えます。これが「大赤斑だいせきはん」です。これはただの模様ではなく、実は地球が丸ごと飲み込まれてしまうほど巨大な「あらしのうず」なのです。

地球の台風は数日で消えてしまいますが、大赤斑は300年以上も消えずに回り続けています。なぜなら、木星には地面がないため、嵐のいきおいを止めるものがないからです。最近では少しずつ小さくなっていると言われていて、宇宙の不思議の一つとして研究されています。

ルラスタコラム

大赤斑は、実はとても高い場所にあります。まわりの雲よりも数キロメートル高いところまで盛り上がっていて、温度もまわりより低いことがわかっています。冷たい嵐が赤く見えるなんて、なんだか不思議ですね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 木星の表面に見られる、巨大な赤い渦巻き模様のことを何と呼びますか。
大赤斑(だいせきはん)
【応用】 大赤斑と地球の台風を比較したとき、気圧の性質における大きな違いは何ですか。
地球の台風は「低気圧」の渦ですが、大赤斑は「高気圧」の渦であるという点が決定的な違いです。
【実践】 大赤斑が数百年もの長い間、消滅せずに存在し続けられる主な理由を説明してください。
木星はガス惑星であり地球のような固い地面が存在しないため、嵐のエネルギーを弱める摩擦がほとんど発生せず、勢いが維持され続けるからです。

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