ちっ素酸化物

一般小学生

まとめ

【定義】
ちっ素酸化物(NOx)は、ちっ素と酸素が結合した化合物の総称であり、主に自動車の排気ガスや工場の排煙に含まれ、酸性雨や大気汚染の原因となる物質である。

学習の要点

  • 重要語句:NOx、酸性雨、大気組成、不完全燃焼、温室効果ガス
  • 用語の意義:化石燃料の燃焼に伴い発生し、環境破壊や人体への健康被害を引き起こすため、排出規制の対象となっている。

解説

地球の大気は、ちっ素(約78.08%)と酸素(約20.95%)を主成分とし、アルゴンや二酸化炭素、微量のメタンや二酸化硫黄(0.002ppm)など多種多様な気体で構成されている。ちっ素自体は安定した気体であるが、高温での燃焼過程において酸素と反応し、ちっ素酸化物を生成する。これが大気中の水分と反応することで硝酸となり、酸性雨をもたらす要因となる。

気体にはそれぞれ固有の性質があり、例えばメタンは強力な温室効果ガスとして知られ、一酸化炭素は燃料の不完全燃焼によって発生し、吸入すると一酸化炭素中毒を引き起こす極めて有害な性質を持つ。これらの気体は産業・医療等の用途でガスボンベに貯蔵されるが、安全管理のために種類ごとに塗装色が定められている。液化アンモニアは白、液化塩素は黄、水素ガスは赤、液化炭酸ガスは緑、酸素ガスは黒と厳格に区分されている。

補足
ちっ素酸化物は、太陽光の紫外線を受けて化学反応を起こし、光化学オキシダントを生成して「光化学スモッグ」の原因にもなる。現代では触媒を用いた排気ガス浄化技術により、排出量の低減が図られている。

小学生のみなさんへ

ちっ素酸化物は、自動車や工場の排気ガスに含まれている物質です。略して「NOx(ノックス)」と呼ばれることもあります。

この物質が空気にまじると、雨を酸性に変えてしまい、森の木を枯らしたり、湖の魚を住めなくしたりする「酸性雨」の原因になります。

私たちが吸っている空気のほとんどは「ちっ素」と「酸素」ですが、他にもいろいろな気体がまざっています。例えば、物がうまく燃えないときに出る「一酸化炭素」は、吸い込むと体に毒なので、部屋の換気などはとても大切です。

また、気体を入れる「ガスボンベ」は、中身を間違えないように色が決められています。酸素は黒色、水素は赤色、液化炭酸ガスは緑色といったように、ひと目でわかるようになっています。

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