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塩化コバルト紙

一般小学生

まとめ

  • 分子と反応することで、青色から赤色(桃色)へと色が変化する性質を持つ試験紙。
  • 植物蒸散作用の有無や、特定の部位における蒸散量の違いを視覚的に確認するために用いられる。
  • 加熱乾燥させることで再利用が可能であり、水分の検出において非常に感度が高い。

解説

塩化コバルト紙は、無水状態では鮮やかな青色を呈しているが、水分を吸収して水和物になると赤色(または桃色)に変化する化学的性質を持っている。この色の変化は可逆的であり、水分を飛ばせば再び青色に戻る。理科の実験においては、主に植物の生理機能を調べるために活用される。

植物の葉の表裏に塩化コバルト紙を貼り付ける実験では、裏側の紙がより早く赤色に変化することが観察される。これは、葉の裏側に気孔が多く分布しており、そこから水蒸気放出される「蒸散」が盛んに行われていることを示している。蒸散は単なる水分の放出ではなく、根からの吸水を促進する負圧を生み出し、道管を通じて光合成に必要な水を葉まで届けるための重要な原動力となっている。

コラム

塩化コバルト紙は空気中のわずかな湿度にも反応して変色してしまうため、保管の際はシリカゲルなどの乾燥剤とともに密閉容器に入れる必要がある。また、実験中に手で直接触れると、指先の汗に反応して正確な結果が得られないことがあるため、必ずピンセットを使用して扱うのが鉄則である。

なお、植物の三大機能である光合成、呼吸、蒸散は互いに密接に関わっている。蒸散による水の循環が維持されることで、光合成に必要な材料が供給され、生命活動に必要なエネルギー代謝が円滑に行われる仕組みとなっている。

小学生のみなさんへ

塩化コバルト紙は、水があるかどうかを調べるための特別な紙です。かわいているときは青色をしていますが、水にぬれると赤色(うすいピンク色)に変わるという、おもしろい特徴があります。

理科の実験では、植物の葉っぱから水が出ているか(蒸散ぞうさんといいます)をたしかめるために使われます。葉っぱの表と裏にこの紙をはると、裏側のほうが早く赤色に変わることがわかります。これは、葉っぱの裏側に「気孔きこう」という水の出口がたくさんあるからです。

もし赤色に変わってしまっても、火であぶってかわかすと、また青色にもどって何度も使うことができます。ただし、空気の中のしめりけにも反応するので、使わないときは入れ物の中に乾燥剤といっしょに入れておきます。

ルラスタコラム

塩化コバルト紙は、実は「ひみつの手紙」のような使い方もできます。青い紙に水で文字を書いてもかわくと見えなくなりますが、息を吹きかけたりしてしめらせると、文字が赤くうかび上がります。空気のしめりぐあいを教えてくれる便利な紙なんですよ。

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