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状態図

状態図

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

状態図
温度圧力の条件によって、物質が固体液体気体のどの状態(相)にあるかを示したグラフ
  • 縦軸に圧力、横軸に温度をとり、物質の安定な相を領域として表す
  • 各領域の境界線は2つの相が平衡状態で共存する条件を示す
  • 三重点臨界点といった、物質固有の重要な特徴点が含まれる

解説

物質の状態は、温度だけでなく周囲の圧力によっても変化します。状態図は、ある温度と圧力において物質が「固体」「液体」「気体」のどの相をとるかを示した地図のようなものです。図中の曲線は「相平衡曲線」と呼ばれ、2つの相が共存している状態を表します。

代表的な境界線と状態の関係は以下の通りです。

境界線の名称 共存する相 現象の名称
蒸気圧曲線 液体と気体 蒸発凝縮
融解曲線 固体と液体 融解・凝固
昇華曲線 固体と気体 昇華

これらの3つの曲線が交わる点は「三重点」と呼ばれ、固体・液体・気体の3つの相が同時に存在できる唯一の条件です。また、蒸気圧曲線の高温・高圧側の終点である「臨界点」を超えると、液体と気体の区別がつかない「超臨界流体」という特殊な状態になります。

コラム

水の状態図には、他の物質には見られない大きな特徴があります。それは、融解曲線が左上(負の傾き)を向いている点です。これは、圧力をかけると氷の融点が下がることを意味しており、スケート靴の刃で氷が溶ける現象などに関係しています。

また、物質の状態変化には熱の出入りが伴います。例えば、0度の氷1gを水にするには約80カロリー融解熱)、100度の水1gを水蒸気にするには約540カロリー(蒸発熱)が必要です。気圧が低くなると沸点が下がるため、標高の高い山の上では水が100度未満で沸騰し、カップ麺がうまく作れないといった現象も状態図から説明できます。冬の池で水面から氷が張るのも、水の密度が4度で最大になるという特異な性質と状態図上の挙動が組み合わさった結果です。

小学生のみなさんへ

水などの物質ぶっしつは、まわりの温度や、空気がおしつける力(圧力あつりょく)によって、氷・水・湯気ゆげのどれになるかが決まります。これをわかりやすく図にしたものが「状態図じょうたいず」です。

ふだん、水は100度でわきますが、高い山の上など空気がうすい場所では、100度になる前にわいてしまいます。これは、空気がおしつける力が弱くなるからです。このように、温度だけでなく「おしつける力」もいっしょに考えるのが、この図のポイントです。

ルラスタコラム

氷は水にうきますよね。ふつう、物質ぶっしつ液体えきたいよりも固体のほうが重くなる(ぎゅっとつまる)のですが、水はぎゃくで、氷になると少しふくらんで軽くなるという、めずらしい性質せいしつをもっています。だから、冬の池でも氷が上にういて、下のほうにいる魚たちはこおらずにすごせるのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 状態図において、固体・液体・気体の3つの相が共存する一点を何と呼ぶか。
三重点
【応用】 富士山の山頂で水を沸騰させたとき、温度は100度よりも高くなるか、低くなるか。状態図の「蒸気圧曲線」の性質を踏まえて答えなさい。
低くなる。標高が高い場所では気圧が下がるため、蒸気圧曲線に従って沸点(液体と気体が共存する温度)も低下するため。
【実践】 一般的な物質と異なり、水の状態図において「融解曲線」が負の傾き(左上に傾いている)を持つことは、物理的にどのような特徴を示しているか。
圧力を加えることで融点が下がるという特徴。これは、固体(氷)よりも液体(水)の方が密度が大きいという水の特異な性質に由来する。

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