赤潮

赤潮

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

赤潮
生活排水工場排水に含まれる窒素・リンなどの栄養分が過剰に流入し、プランクトンが異常増殖して水面が赤褐色になる現象

解説

赤潮は、海域や湖沼が「富栄養化」することによって発生します。富栄養化とは、人間活動に伴う排水によって、プランクトンの増殖に必要な栄養分(窒素やリンなど)が過剰に蓄積される状態を指します。これにより特定のプランクトンが爆発的に増え、海水の色を赤や茶色に変色させます。

この現象が起きると、プランクトンが酸素を大量に消費したり、死滅したプランクトンを分解する際に酸素が使われたりするため、水中の溶存酸素が極端に不足します。また、プランクトンが魚のえらに詰まることで物理的に呼吸を妨げるため、養殖されている魚介類が大量死するなどの大きな経済的打撃を漁業に与えます。

項目 赤潮(あかしお) 青潮(あおしお)
主な原因 プランクトンの異常増殖 貧酸素水塊の湧昇(ゆうしょう)
水の色 赤褐色・茶褐色 乳青色・乳白色
発生の仕組み 富栄養化による増殖 海底の硫黄化合物が酸化
コラム

かつて深刻な赤潮被害に悩まされた瀬戸内海では、法律による排水規制が進んだ結果、水質が大幅に改善されました。しかし、近年では逆に「海がきれいになりすぎた」ことで、のりの色落ち漁獲量の減少といった「貧栄養化」という新たな課題に直面しています。

こうした環境変化の中で、愛媛県や香川県などでは、かんきつ類の皮をエサに混ぜて育てる「フルーツ魚」の養殖が行われています。これは魚の生臭さを抑えるだけでなく、地域の特産品を有効活用したブランド化戦略としても注目されています。

小学生のみなさんへ

赤潮あかしお」というのは、海や湖の中にいるプランクトンという小さな生き物が、急にものすごく増えて、水の色が赤や茶色に変わってしまう現象のことです。

プランクトンが増えすぎると、水の中の酸素が足りなくなったり、プランクトンが魚のえらにつまったりします。そのせいで、魚が息をできなくなって死んでしまうことがあり、魚を育てている養殖業ようしょくぎょうの人たちにとって大きな問題になります。

むかしの日本では、工場や家から出るよごれた水が海に流れこみ、それをえさにしてプランクトンが増えることがよくありました。特に瀬戸内海せとないかいなどでたくさん発生しましたが、今は水をきれいにするルールができたので、昔よりは少なくなっています。

ルラスタコラム

最近では、海がきれいになりすぎて、魚やのりの成長に必要な「えさ(栄養分)」が足りなくなるという新しい悩みも出ています。そこで、みかんの皮などをえさに混ぜて育てる「フルーツ魚」という、おいしくて環境にもやさしい工夫も行われているんですよ。

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