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関東ローム

関東ローム

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

関東ローム
関東平野台地を広く覆う、第四紀更新世の火山灰が風化して形成された赤褐色の粘土質層

解説

関東ロームは、主に第四紀更新世に活動した富士山、箱根山、赤城山、浅間山といった火山の噴出物が風によって運ばれ、関東平野の台地に堆積した風成堆積物です。この地層は、長い年月をかけて風化が進み、火山灰に含まれる鉄分が酸化して赤褐色の水酸化鉄へと変化したため、「赤土」と呼ばれる独特の色合いを呈しています。

物理的性質としては、粒子が非常に細かく粘性がある一方で、粒子間に隙間が多く透水性が極めて高いことが挙げられます。このため、地表に水が残りにくく、かつては水利の便が悪い台地部において水田稲作を行うことが困難でした。以下に、関東平野における台地と低地の土壌性質の対比をまとめます。

項目 関東ローム(台地) 沖積土(低地)
主な成因 火山灰の堆積(風成) 河川による運搬(水成)
主な色 赤褐色(赤土) 灰色・黒色
水はけ 非常に良い(透水性が高い) 悪い(保水性が高い)
主な利用 畑作近郊農業 稲作(水田)

また、火山灰の性質を調べるための実験として「わんがけ」が行われます。手順としては、まず火山灰を蒸発皿などに採取し、水を加えて指で押し洗います。次に濁った水を捨て、再び水を加えて洗う作業を水が透明になるまで繰り返します。最後に残った粒を乾燥させ、ルーペ双眼実体顕微鏡で観察することで、含まれる鉱物の種類を特定できます。

コラム

関東ローム層の層序を分析することは、過去の火山活動の時期や規模を知る重要な手がかりとなります。農業面では、水はけの良さを活かしてレタスやキャベツなどの近郊農業が盛んですが、冬に吹く乾燥した「からっ風」によってこの土壌が巻き上げられ、砂塵(赤土煙)が発生することもあります。歴史的には、旧石器時代の遺跡がこの地層から見つかったことで、日本列島における人類の居住時期を解明する鍵となりました。

小学生のみなさんへ

関東かんとう平野の少し高い場所(台地)に行くと、地面が赤っぽい色をしていることがあります。これは「関東かんとうローム」といって、大昔に富士山や箱根山などの火山がふきだした「火山灰」が積もってできたものです。

この土は、水を通しやすいという特徴があります。そのため、田んぼにしてお米を作るのには向いていませんが、水はけの良さを利用して、キャベツやレタスなどの野菜を作る「畑」としてたくさん使われています。

火山灰の中にどんなものが入っているか調べるには、「わんがけ」という方法を使います。火山灰を水できれいに洗うと、キラキラした宝石のような「鉱物こうぶつ」のつぶが残ります。これを顕微鏡けんびきょうでのぞくと、火山によってつぶの形や色がちがうことがわかります。

ルラスタコラム

関東ロームが赤いのは、火山灰に含まれる鉄分が、長い時間をかけてサビてしまったからなんだよ。公園の鉄棒がサビて赤くなるのと同じ仕組みなんだね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 関東ロームの正体は何が積もったものですか
富士山や箱根山などの火山から噴出した火山灰
【応用】 関東ロームが広がる台地で、稲作ではなく畑作が盛んなのはなぜですか
土の粒子の間に隙間が多く、水はけ(透水性)が良すぎて水がたまらない性質を持っているため
【実践】 火山灰を水で洗い流して、中に含まれる鉱物を取り出す作業を何といいますか
わんがけ

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