まとめ
解説
フロン(フルオロカーボン)は、無色・無臭・不燃性で化学的に極めて安定しているという特徴を持ちます。この性質から、20世紀半ばには「夢の物質」として工業製品に広く利用されました。しかし、大気中に放出されたフロンは分解されずに成層圏まで到達します。そこで強い紫外線を浴びると分解され、塩素原子を放出します。この塩素原子が触媒となり、1個の塩素原子で数万個以上のオゾン分子を連鎖的に破壊し、オゾンホールを形成する原因となります。
現在、環境問題への対策として、オゾン層破壊係数の高い「特定フロン」から、オゾン層を破壊しない「代替フロン」への切り替えが行われています。しかし、以下の表に示す通り、代替フロンにも別の環境リスクが存在します。
| 項目 | 特定フロン(CFC・HCFC) | 代替フロン(HFC) |
|---|---|---|
| オゾン層破壊 | 破壊する(強い) | 破壊しない |
| 温室効果 | 非常に強い | 非常に強い |
| 主な用途 | 古い冷蔵庫、洗浄剤 | 現在のエアコン、冷蔵庫 |
| 現在の規制 | 生産・輸入が原則禁止 | 段階的な削減が進行中 |
フロンは、むかし冷蔵庫やエアコンを冷やしたり、スプレーの中身をいきおいよく出したりするために使われていた物質です。燃えにくくて、人間には毒がない便利なものとして「夢の物質」と呼ばれていました。
しかし、空に流れていったフロンは、地球を強い紫外線から守ってくれている「オゾン層」というバリアをこわしてしまうことがわかりました。オゾン層がボロボロになると、太陽の光が強くなりすぎて、私たちの体に悪いえいきょうをあたえてしまいます。
今では、オゾン層をこわすフロンは世界中で作らないように決められています。かわりに「代替フロン」というものが使われていますが、これは地球をあたためてしまう「地球温暖化」の原因になるため、これからはもっと環境にやさしいものに変えていく必要があります。
南極の上空には、オゾン層がうすくなって穴のようになった「オゾンホール」という場所があります。世界中でフロンを使わないように努力した結果、この穴は少しずつ小さくなってきているといわれています。みんなの努力で地球のバリアを守っているのですね。
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