熱の移動

一般小学生

まとめ

  • 温度が高い物体から低い物体へと熱エネルギーが移り、最終的に両者の温度が等しくなる「熱平衡」の状態に向かう現象を指す。
  • 熱の伝わり方には、物質の移動を伴う「対流」、物質内を順に伝わる「伝導」、電磁波として伝わる「放射」の3つの形態がある。
  • 熱の移動において、外部とのやり取りがない閉じた系では、高温側が失った熱量と低温側が得た熱量は常に等しくなる。

解説

熱の移動は、物質の性質や状態によって異なるメカニズムで進行します。金属などの固体では、原子分子振動が隣接する粒子に伝わる「伝導」が主となります。一方、水や空気などの流体では、加熱された部分は膨張して密度が小さくなり上昇します。この空いたスペースに冷たく密度の高い部分が流れ込むことで「対流」が生じ、物質そのものが移動して熱を効率よく運びます。

また、物質を介さずに熱が伝わる「放射(熱放射)」は、太陽の熱真空宇宙空間を通って地球に届く現象などに代表されます。これらの移動は、物体間の温度差がなくなるまで続き、最終的に同じ温度で安定します。計算においては、1gの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量を1カロリーと定義し、物質の質量と温度変化の積から移動したエネルギー量を算出します。

コラム

氷などの固体が液体に変化する際には、温度上昇には使われず状態変化のみに使われる「融解熱」というエネルギーが必要になります。例えば、0℃の氷を0℃の水にするためには、1gあたり約80カロリーの熱を外部から吸収しなければなりません。混合問題などで氷を扱う場合は、この融解熱を考慮しないと正確な最終温度を導き出すことができないため注意が必要です。

小学生のみなさんへ

熱は、温度が高いところから低いところへと動く性質を持っています。例えば、あたたかいスープに冷たいスプーンを入れると、スプーンがあたたかくなりますよね。これは、スープの熱がスプーンに移動したからです。この移動は、両方の温度が同じになるまで続きます。

水や空気などの液体えきたい気体きたいでは、あたたまった部分が軽くなって上の方へ動き、冷たい部分が下の方へ回りこむ「対流たいりゅう」という動きで熱が広がります。お風呂をわかしたときに、上の方だけあたたかくて下の方が冷たいことがあるのは、このためです。

ほかにも、フライパンのように熱が直接伝わっていく「伝導でんどう」や、太陽の光のように離れていても伝わる「放射ほうしゃ」という伝え方があります。このように、熱はいろいろな方法で私たちのまわりを動き回っているのです。

ルラスタコラム

魔法びんの中が鏡のようになっているのはなぜか知っていますか?あれは、熱が「放射ほうしゃ」で逃げていくのをはね返して防ぐためなんです。熱の移動をすべて止める工夫がつまっているから、ずっとあたたかさを保てるんですね。

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