まとめ
- 植物の種子が発芽する際に、細胞内の酵素が活性化するために必要となる適切な温度環境のこと。
- 発芽の3条件(水・空気・適当な温度)の一つであり、生命活動を維持するための代謝に不可欠である。
- 光や肥料とは異なり、種子内部の養分を消費して芽を出す段階において必須の要素とされる。
解説
植物の種子が発芽するためには、内部の酵素が働いて蓄えられた養分を分解し、呼吸によってエネルギーを取り出す必要があります。この化学反応を円滑に進めるためには、一定以上の温度が必要です。一般的に多くの植物では20℃〜25℃前後が適当な温度とされますが、この範囲を下回ると生命活動が停滞し、発芽に至りません。
インゲンマメやイネを用いた対照実験では、温度の影響を明確に確認できます。例えば、水と空気を与えた状態で「常温」に置いたグループと「冷蔵庫内(低温)」に置いたグループを比較すると、常温の種子のみが発芽します。この実験により、他の条件が満たされていても、温度が不適切であれば発芽しないことが論理的に証明されます。また、暗所に置いた種子も発芽することから、発芽の段階では日光(光)は必須条件ではないことも同時に理解することが重要です。
植物のタネが芽を出す(発芽する)ためには、水や空気のほかに、ちょうどよい「あたたかさ」が必要です。これを「適当な温度」とよびます。
タネの中には、成長するための栄養がたくわえられています。あたたかくなると、タネの中でこの栄養を分解してエネルギーを作る活動がはじまります。冷蔵庫の中のように寒すぎると、この活動がうまく進まないため、芽が出ることができません。
インゲンマメを使った実験では、あたたかい場所に置いたタネは芽を出しますが、冷蔵庫に入れたタネは芽を出しません。このことから、日光や肥料がなくても、あたたかさがあればタネは芽を出せることがわかります。
タネの種類によって、芽を出すのに好きな温度はちがいます。多くの植物は20度から25度くらいを好みますが、レタスなどは少しすずしい方が芽を出しやすいんですよ。
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