学習目安 | 小: A | 中: A | 高: B

やく(葯)

一般小学生

まとめ

  • 被子植物おしべの先端に位置する、花粉を形成・貯蔵するための袋状の器官。
  • 内部で減数分裂が行われ、生殖細胞である花粉が成熟する場としての役割を持つ。
  • 成熟後に葯の壁が裂開することで花粉を放出し、受粉を媒介する。

解説

被子植物の花は、中心から「めしべ」「おしべ」「花びら(花弁)」「がく」という4つの主要なパーツで構成されています。このうち、おしべは花粉を作る「葯(やく)」と、それを支える「花糸(かし)」という細い柄の部分から成り立っています。

葯の内部には花粉嚢(かふんのう)と呼ばれる空間があり、そこで花粉母細胞が減数分裂を繰り返すことで、遺伝情報を受け継いだ花粉が作られます。花粉が十分に成熟すると、葯の組織が乾燥して裂け、中の花粉が外部へと放出されます。この放出された花粉が、風や昆虫、鳥などの媒介によってめしべの先端(柱頭)に付着するプロセスが受粉です。

コラム

葯の形や開き方は植物の種類によって多様です。多くの植物は縦に裂ける「縦裂(じゅうれつ)」ですが、ツツジの仲間のように先端に穴が開く「孔裂(こうれつ)」や、メギのように蓋が開く「弁裂(べんれつ)」といった形態も存在します。これらは、それぞれの植物が特定の昆虫や環境に合わせて、より効率的に受粉を行うために進化した結果と考えられています。

小学生のみなさんへ

花をよく見ると、おしべの先に小さなふくらみがあるのがわかります。これをやくといいます。この小さな袋の中では、植物が仲間をふやすために必要な「花粉」が作られています。

花粉が完成すると、やくがわれて、中から花粉が出てきます。この花粉が虫や風に運ばれて、めしべの先にくっつくことを「受粉じゅふん」と呼びます。花粉がなければ種を作ることができないため、やくは植物にとってとても大切な場所なのです。

ルラスタコラム

ユリの花などをさわると、指にオレンジ色の粉がつくことがありますよね。あれが葯から出たばかりの花粉です。服につくとなかなか落ちないので、お花屋さんでは葯を先に取り除いて売ることもあるんですよ。

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