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方位磁針

方位磁針

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

方位磁針
磁石の指針が地球の磁場に沿って向きを変える性質を利用し、方位を特定するための測定器具
  • 地球自体が巨大な磁石として機能しており、指針のN極は常に磁気的なS極(北極付近)を指し示す
  • 電流が流れる導線の周囲に発生する磁界に反応するため、電流の有無や向きを調べる検流計としても利用される
  • 地図上の真北と磁針が指す磁北には「偏角」と呼ばれるズレがあり、日本では西に約7〜10度傾いている

解説

方位磁針が北を指し示すのは、地球内部の流体運動によって生じる「地球磁場」の影響です。この磁場は、導線に電流を流した際に周囲に発生する磁界と同様の性質を持ちます。直線導線に電流を流すと、電流の向きに対して右回りに同心円状の磁界が発生します(右ねじの法則)。方位磁針を導線の上下に配置した場合、磁針の振れる向きは電流の向きと導線の位置関係によって以下のように決定されます。

導線の位置 電流の向き N極の振れる向き
磁針の上 北から南 東
磁針の上 南から北 西
磁針の下 北から南 西
磁針の下 南から北 東

この振れ角の大きさは電流の強さに比例するため、回路内の電流の強弱を視覚的に捉えることが可能です。電磁石の実験においては、電流の強さやコイルの巻き数といった変数のうち、一つだけを変化させる「対照実験」を行うことで、磁力の強さに与える影響を正確に把握することができます。

コラム

方位磁針による方位の把握は、航海術や測地学において極めて重要です。地球は1時間に15度の速度で自転しているため、経度差から時差を算出できます。例えば、日本(東経135度)が2日3時のとき、経度0度のイギリスは9時間遅れの1日18時、東経105度のタイは2時間遅れの2日1時、西経150度のハワイは19時間遅れの1日8時となります。

また、実用的な場面では、エナメル線の剥き方一つでモーターの回転効率が変わります。片側を全部剥き、もう片側を半分だけ剥くことで、半回転ごとに電流を遮断し、慣性を利用して一方向に回転させ続けることが可能になります。電流計を使用する際は、予想される電流値に合わせて適切な端子(500mA端子など)を選択し、指針の振れを正確に読み取ることが求められます。

小学生のみなさんへ

方位磁針ほういじしんは、いつでも北や南の向きを教えてくれる便利な道具です。なぜいつも北を指すかというと、わたしたちが住んでいる地球そのものが、とても大きな一つの磁石になっているからです。

方位磁針は、電気の通り道である導線どうせんに電気が流れると、そのまわりにできる「磁界じかい」という力に反応して動く性質もあります。これを利用して、電気が流れているかどうかを調べることもできます。

理科の実験で、電磁石の強さを調べるときは「変える条件」と「変えない条件」をはっきりさせることが大切です。例えば、電池の数を増やして強さを調べたいときは、コイルをまく回数は同じにしなければなりません。このように、調べたいこと以外の条件を同じにすることを対照実験たいしょうじっけんといいます。

ルラスタコラム

実は、渡り鳥やサケなどの動物も、体の中に方位磁針のような仕組みを持っているといわれています。地図やGPSがなくても、地球の磁じ気を感じとることで、迷わずに遠い場所まで旅をすることができるのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 方位磁針のN極が常に北を指し示すのはなぜか、地球の性質に触れて説明せよ。
地球自体が巨大な磁石の性質を持っており、北極付近がS極、南極付近がN極の磁性を帯びているため、方位磁針のN極が引き寄せられて北を指します。
【応用】 南北に張った導線の「真上」に方位磁針を置き、電流を南から北へ流したとき、方位磁針のN極は東・西のどちらに振れるか。
西に振れます。これは「右ねじの法則」に従い、電流の向きに対して右回りに磁界が発生するため、導線の上側では磁界が西向きになるからです。
【実践】 電磁石の磁力の強さと「乾電池の数」の関係を調べる実験を行う際、コイルの巻き数はどのように設定すべきか。またその理由を答えよ。
コイルの巻き数は変えず、一定にする必要があります。複数の条件を同時に変えると、磁力の変化が「電池の数」によるものか「巻き数」によるものか判断できなくなるため、調べたい条件以外はすべて揃える「対照実験」の考え方が重要です。

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