鋼鉄

鋼鉄

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 鉄に炭素を一定量含ませることで強度を高めた合金であり、磁力を保持する力が強い。
  • 電流を遮断した後も磁気が残る「保磁力」が高いため、永久磁石の材料として適している。
  • 電磁石鉄芯に使われる「軟鉄」とは対照的な、硬磁性材料としての性質を持つ。
永久磁石硬磁性体強磁性体鉄合金保磁力

解説

鋼鉄は、純粋な鉄に少量の炭素を加えることで、機械的な強さと磁気的な特性を変化させた物質です。理科の学習、特に電磁気の分野では、磁化された後の性質に注目します。鋼鉄は内部に炭素などの不純物を含むため、磁石としての性質を決める「磁区」という小さな領域が動きにくい構造になっています。そのため、外部から磁界を与えて一度磁化させると、磁界を取り去った後も磁石の状態が維持されやすいという特徴があります。

この「磁力を保ち続ける力」を保磁力と呼びます。これに対して、電磁石の芯に使われる「軟鉄」は、電流を流したときだけ磁石になり、電流を切るとすぐに磁力を失う性質(軟磁性)を持っています。鋼鉄はこの逆で、電流を切っても磁力が強く残るため、方位磁針モーターに使われる永久磁石の製造に欠かせない材料となっています。

コラム

鋼鉄の強度は、含まれる炭素の量や熱処理(焼き入れなど)によって大きく変わります。産業界では、磁石としての用途だけでなく、ビルや橋の構造材、刃物、自動車の部品など、非常に幅広い分野で利用されています。電磁石の実験で釘が磁石になってしまう現象も、釘の材料に含まれる成分によって磁力が残りやすい「鋼鉄」に近い性質が現れているためです。

小学生のみなさんへ

鋼鉄こうてつは、鉄をより強く、硬くした材料ざいりょうのことです。みんなの身の回りにある包丁やハサミ、建物の骨組ほねぐみなど、いろいろな場所で使われています。

理科の実験で使う「電磁石でんじしゃく」では、ふつうは「軟鉄なんてつ」という、電流を切るとすぐに磁石じしゃくではなくなる鉄を使います。でも、鋼鉄こうてつは一度磁石じしゃくになると、電流を切ってもずっと磁石じしゃくの力のまま残るという、とてもめずらしい性質せいしつを持っています。だから、ずっと磁石じしゃくとして使いたい「永久磁石えいきゅうじしゃく」を作るときには、この鋼鉄こうてつが使われるのです。

ルラスタコラム

電磁石の実験で、スイッチを切ったのに釘がくっついたままになることはありませんか?それは、釘が鋼鉄に近い性質を持っていて、磁石の力が残ってしまったからです。これを「残留磁気」と呼びます。

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