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石灰石

石灰石

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 炭酸カルシウム(CaCO₃)を主成分とする堆積岩であり、サンゴや貝類などの死骸が海底に積み重なって形成された生物岩としての側面を持つ。
  • 塩酸と反応して二酸化炭素発生させる性質があり、化学反応の量的関係(定比例の法則)を学ぶ実験において重要な指標となる。
  • 日本国内で必要量を100%まかなうことができる、極めて数少ない自給可能な地下資源であり、セメントや鉄鋼の製造に不可欠である。

解説

石灰石は、化学的には炭酸カルシウムという物質で構成されています。中学校や高校の化学実験では、石灰石に塩酸を加えることで二酸化炭素を発生させる反応がよく知られています。この反応は「CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂」という化学反応式で表され、反応物の量と生成物の量の間には一定の規則性が成り立ちます。実験において、石灰石や塩酸のどちらか一方が反応しきると二酸化炭素の発生が止まるため、グラフ上では反応の過不足を確認する重要なポイントとなります。例えば、特定の濃度の塩酸に対して石灰石を増やしていくと、ある点から気体発生量が増えなくなりますが、この「折れ曲がる点」が過不足なく反応した比率を示しています。

産業面では、日本の重化学工業を支える不可欠な資源です。日本は鉄鉱石石炭といった主要な鉱物資源のほとんどを輸入に頼っていますが、石灰石だけは国内に豊富な埋蔵量があり、自給率100%を維持しています。特に製鉄所では、鉄鉱石から鉄を取り出す際に不純物を取り除く「造滓剤(ぞうさいざい)」として大量に使用されます。また、私たちの身の回りにあるビルや道路を作るためのセメントも、石灰石を主原料として製造されています。反応後に残った液を蒸発させると、新しく生じた塩化カルシウムや、反応せずに残った炭酸カルシウムが固体として確認できることも学習上の重要な要素です。

コラム

石灰石が二酸化炭素を含んでいることは、18世紀に化学者ジョゼフ・ブラックによって発見されました。彼は石灰石を加熱したり酸を加えたりすることで放出される気体を「固定された空気」と呼び、これが現在の二酸化炭素にあたります。また、石灰石が雨水などによって長い年月をかけて浸食されると、山口県の秋芳洞に代表されるような巨大な鍾乳洞が形成されることがあります。これは、二酸化炭素を含んだ弱酸性の雨水が炭酸カルシウムを溶かす性質(化学的風化)によるものです。

小学生のみなさんへ

石灰石(せっかいせき)は、大昔の海にいたサンゴや貝がらの死がいが、海の底に積み重なって固まった岩石です。白っぽい色をしているのがとくちょうです。

日本は、エネルギー金属の材料になる資源しげんの多くを外国から輸入していますが、石灰石だけは特別です。日本国内にたくさんあるため、使う分をすべて国内で自給じきゅうできる、とてもめずらしくて大切な資源しげんなのです。

石灰石は、私たちの生活に欠かせないいろいろな場所で使われています。たとえば、ビルや道路を作るためのセメントの材料になります。また、鉄を作る工場でも、鉄をきれいにするために使われています。理科の実験では、塩酸をかけると二酸化炭素が出てくる石としておなじみですね。

ルラスタコラム

石灰石が長い年月をかけて水にけずられると、地下に大きな「鍾乳洞しょうにゅうどう」という洞くつができることがあります。山口県の秋芳洞などが有名で、自然が作り出したふしぎな景色を見ることができますよ。

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