まとめ
- 一定の時間間隔で強い光(ストロボスコープ)を点滅させて撮影し、物体の位置の変化を1枚の画像に連続して記録した写真。
- 物体間の距離を測定することで、その区間の平均の速さや加速度、運動の様子を定量的に分析することができる。
- 力学的エネルギーの保存や、自由落下・水平投射などの運動法則を視覚的に証明するために用いられる。
解説
ストロボ写真は、一定の時間ごとに発光して物体の位置を記録するため、写し出された物体間の距離を測定することで、その区間の平均の速さを求めることができます。例えば、物体間の距離が一定であれば等速直線運動であり、間隔が次第に広がっていれば加速していることを示します。ボウリングのボールの運動などを撮影し、移動距離を時間で割ることで、秒速などの具体的な速さを算出することが可能です。
ふり子の運動を解析する場合、ふり子が1往復する時間を「周期」、1秒間あたりの往復回数を「振動数」と定義します。これらは「振動数 = 1 ÷ 周期」という逆数の関係にあり、周期が0.25秒であれば振動数は4Hz(1÷0.25)となります。エネルギーの観点では、ふり子を高い位置に引き上げるほど位置エネルギーが蓄えられ、最下点を通過する際の速度(運動エネルギー)は最大になります。このエネルギーは衝突時の衝撃の強さに直結し、おもりの質量や高さが増すほど、衝突した物体を移動させる仕事の量も大きくなります。
また、斜面を転がる球の運動では、球をはなす高さが速さや飛距離に大きく影響します。実験データによれば、高さを4倍にすると速さは2倍、飛距離も2倍になるという法則性が見られます。衝突後に放り出された物体の運動を観察すると、水平方向には等速で進み、垂直方向には重力の影響で加速しながら落下する様子が確認でき、これらが合わさることで物体は放物線の軌跡を描きます。
ストロボ写真とは、暗い場所で一定の時間ごとに光をピカッと光らせて、動いているものの様子を1枚の紙に重ねてうつした写真のことです。ふだんは目で見てもわからないような、速い動きをくわしく調べるために使われます。
写真にうつったものとものの間が広ければ「速く動いている」、せまければ「ゆっくり動いている」ということがわかります。たとえば、坂道を転がるボールをストロボ写真でとると、下に行くほどボールの間が広がっていくので、スピードがどんどん上がっていることが目に見えてわかります。
また、ふり子の運動を調べるときにも使われます。おもりが一番下を通るときに一番速くなることや、おもりをはなす場所を高くすると、ぶつかったときの力が強くなることなどが、この写真を使うとはっきりとたしかめることができるのです。
ストロボの光は、1秒間に何十回、何百回と光らせることができます。ハチが羽を動かすしゅんかんや、ミルクのしずくが落ちて王冠のような形になる「ミルククラウン」など、人間の目では追いきれない一しゅんの世界をストロボ写真は教えてくれるんですよ。
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