木酢液

一般小学生

まとめ

解説

木酢液は、炭焼きの過程で出る煙を冷却・液化することで得られます。採取したばかりの「粗木酢液」には有害なタール分が含まれているため、数ヶ月から1年ほど静置し、分離した中間層のみを取り出して精製します。

成分の約80〜90%は水分ですが、残りの成分には200種類以上の有機化合物が含まれています。特に含有量が多い酢酸は、殺菌作用や防虫効果の源となります。理科の学習においては、木材の乾留によって物質が固体木炭)、液体(木酢液・木タール)、気体木ガス)に分解される化学変化の一環として理解することが重要です。

コラム

木材の乾留は、酸素と結びつく「燃焼」とは異なり、熱によって物質そのものが分解される反応です。燃焼では金属マグネシウムや銅など)が酸素と結びついて質量が増加するのに対し、乾留では気体や液体が放出されるため、あとに残る固体の質量は減少します。

また、木酢液は品質のばらつきが大きいため、使用する際は用途に合わせた適切な希釈が必要です。近年では、その消臭効果を活かして家畜の糞尿処理など環境浄化の分野でも注目されています。

小学生のみなさんへ

木を空気にふれさせないようにして、むし焼き(乾留かんりゅうといいます)にすると、煙が出てきます。その煙を冷やして液体にしたものが「木酢液もくさくえき」です。

色は茶色っぽく、バーベキューのときのような、けむり独特のにおいがします。中には「酢酸さくさん」という、お酢と同じ成分せいぶんが入っているので、なめるととても酸っぱく、強い酸性さんせいという性質を持っています。

この液体は、畑の虫よけに使われたり、土を元気にしたりするために使われます。また、においを消す効果もあるので、いろいろなところで役に立っています。

ルラスタコラム

木をむし焼きにすると、木酢液のほかに「木炭(炭)」と「木ガス」ができます。一つの木から、燃料になる炭、便利な液体の木酢液、そして燃えるガスまで出てくるなんて、昔の人の知恵はすごいですね!

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