侵食

侵食

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 雨水や川の流れ、波、風、氷河などの物理的作用、または溶解などの化学的作用によって、地表の岩石や土壌が削り取られる現象です。
  • 流れる水の「侵食・運搬堆積」という3つの作用の一つであり、主に流速の速い場所で地形を大きく変化させる要因となります。
  • 地殻変動や風化と密接に関わり、V字谷や海食崖、さらには不整合といった複雑な地質構造を形成する重要なプロセスです。
侵食流水の作用地形形成地学

解説

侵食は、自然界において地形を変化させる最も基本的なプロセスの一つです。河川においては、水の流れそのものや、水が運ぶ砂や石が川底や川岸を物理的に削る作用が中心となります。特に勾配の急な山岳地帯(上流)では、川底を深く削る「下方侵食」が強く働き、険しい斜面を持つV字谷が形成されます。一方で、流れが緩やかになる場所では、川岸を削る「側方侵食」が進み、河川の蛇行が促進されます。川の曲がり角では、流速の速い外側が強く侵食されて「がけ」になり、流速の遅い内側では堆積が進んで「川原」が作られるという対照的な現象が見られます。

また、海岸線では波の圧力や、波が運ぶ礫(れき)の衝突によって岩盤が削られ、海食崖や海食洞といった地形が作られます。これらの作用によって削り取られた土砂は、その後の「運搬」プロセスを経て、流速の落ちた場所で「堆積」し、扇状地三角州といった新たな地形を造り出します。このように、侵食は単独で起こるのではなく、運搬・堆積と一連の流れ(流水の三作用)として地表の造形を支配しています。

コラム

地層の重なりにおいて、連続して堆積した関係を「整合」と呼ぶのに対し、侵食などによって堆積が中断された関係を「不整合」と呼びます。これは、一度海底などで堆積した地層が陸上に隆起し、長い年月をかけて侵食された後、再び沈降してその上に新しい地層が重なることで形成されます。不整合面を観察することで、その土地が過去にどのような地殻変動や侵食を受けたかという歴史を知る手がかりとなります。また、川原の石の大きさを調べる実習では、1m四方の枠内の石を大きい順に100個選び、その長径を測ることで、その場所の侵食や運搬の強さを推定する手法が用いられます。

小学生のみなさんへ

川の水が流れるとき、地面や岩をけずり取るはたらきのことを「侵食しんしょく」といいます。雨がたくさんふって水のいきおいが強くなると、地面をけずる力も大きくなります。

山の中などの川の上流では、水の流れが速いため、川の底を深くけずって「V字谷ぶいじだに」という深い谷を作ることがあります。また、川が曲がっているところでは、外側の流れが速くなるため、外側の岸がけずられて「がけ」になります。逆に、内側は流れがゆっくりなので、けずられたすなや石がたまって「川原かわら」になります。

このように、水は長い時間をかけて少しずつ地球の形を変えているのです。海でも、大きな波が岩にぶつかることで、岩をけずって切り立った「がけ」を作ることがあります。

ルラスタコラム

川の上流にある石は角ばっていて大きいものが多いですが、下流に行くと丸くて小さい石が多くなります。これは、流されている間に石どうしがぶつかったり、川の底にこすれたりして、表面がけずられていくからなんですよ。これも「侵食」のひとつといえますね。

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