まとめ
- 河川が海や湖などの静水域に流入する河口付近において、流速の急激な低下に伴って運搬力を失った土砂が堆積し、形成された低平な地形。
- 平面の形態がギリシャ文字のデルタ(Δ)に似ていることから「デルタ」とも呼ばれる。
- 流れる水の「堆積作用」が最も顕著に現れる地形であり、上流のV字谷や中流の扇状地と対比される。
解説
河川が山地から平野、そして海へと流れるプロセスにおいて、流速の変化は地形形成に決定的な影響を与えます。流速が速い上流部では「侵食・運搬作用」が卓越してV字谷などが形成されますが、河口付近で流速が極端に落ちると「堆積作用」が中心となります。
このとき、上流から運ばれてきた土砂のうち、特に粒子が細かい砂や泥が沈殿・堆積することで陸地化が進みます。日本の代表的な例としては、太田川の河口に位置する広島平野や、淀川河口の大阪平野が挙げられます。これらの土地は構成物質が細かく水分を多く含んでいるため、保水性が高く、古くから水田地帯として開発されてきました。
川が海や湖に流れこむ出口のことを「河口(かこう)」といいます。川の流れが海にぶつかって急にゆっくりになると、川が運んできた細かい砂やどろが底にたまっていきます。これが長い年月をかけて積み重なり、三角形のような形をした低い土地になったものを三角州とよびます。
川には、地面をけずる「侵食」、砂や石をはこぶ「運搬」、砂や石をつもらせる「堆積」という3つの力があります。三角州は、このうち「堆積」の力によって、川のいちばん下流で作られる地形です。
日本の有名な場所では、広島県にある広島平野や、大阪府にある大阪平野などが三角州の上にできています。地面がやわらかくて水を含みやすいため、昔からお米を作る水田として利用されてきました。一方で、土地が低いため、大雨による洪水や台風の被害を受けやすいという特徴もあります。
川原にある石の大きさを調べる方法を知っていますか?1メートル四方のわくを作り、その中の石を大きい順に100個選んで長さを測ります。これをグラフにまとめると、上流から下流にかけて石がどのように小さくなっていくかがよく分かりますよ。
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