運搬作用

一般小学生

まとめ

  • 川の流水が、浸食作用によって削り取られた土砂岩石(砕屑物)を下流へと移動させる物理的なはたらき
  • 「流水の三作用(浸食・運搬堆積)」の一つであり、流速や流量によって運搬できる量や粒子の大きさが決定される。
  • 運搬の過程で粒子同士の衝突や摩耗が生じ、下流ほど堆積物の円摩度(丸み)が増し、粒径が小さくなる傾向がある。
理科地学流水の三作用

解説

河川による運搬は、水の運動エネルギーによって行われます。土砂が運搬される形態は、粒子の大きさや流速に応じて主に4つの形式に分類されます。まず、河床を転がったり滑ったりする「転動・滑動」、砂粒などが河床を跳ねるように移動する「跳躍」、泥やシルトなどの微細な粒子が水中に浮遊した状態で運ばれる「浮遊」、そして岩石の成分が化学的に水に溶け込む「溶存」です。

一般に、流速が速くなるほど運搬能力は飛躍的に高まります。流速が2倍になると、運搬できる粒子の重さは約64倍(速度の6乗)に比例するとされており、洪水時には巨大な岩石をも運搬するエネルギーを持ちます。上流部では大きな礫が目立ちますが、下流に運ばれる過程で分級作用が働き、粒の大きさが揃いながら微細化していくのが特徴です。

コラム

流速が遅くなると、運搬されていた土砂は支えきれなくなり、その場に積もります。これが「堆積作用」です。上流の急斜面では浸食と運搬が盛んに行われV字谷などが形成されますが、中流から下流の緩斜面では運搬と堆積が中心となり、扇状地三角州といった特徴的な地形が作り出されます。

小学生のみなさんへ

川の水には、けずり取られた石や砂を下流へと運ぶ力があります。これを「運搬作用うんぱんさよう」といいます。

水の流れが速ければ速いほど、重くて大きな石を運ぶことができます。大雨がふって川の水がふえると、ふだんは動かないような大きな岩もゴロゴロと流されることがあります。

石は流されている間に、ほかの石とぶつかったり、川の底にこすれたりします。そのため、上流にある石は角ばっていますが、下流に行くほど丸くて小さな石になっていきます。

ルラスタコラム

川の石が丸いのは、長いきょりを旅してきたしょうこです。上流から下流まで何十キロも流されるうちに、角がけずれてきれいな丸い形になるんですよ。

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