まとめ
解説
関東ロームは、主に第四紀更新世に活動した富士山、箱根山、赤城山、浅間山といった火山の噴出物が風によって運ばれ、関東平野の台地に堆積した風成堆積物です。この地層は、長い年月をかけて風化が進み、火山灰に含まれる鉄分が酸化して赤褐色の水酸化鉄へと変化したため、「赤土」と呼ばれる独特の色合いを呈しています。
物理的性質としては、粒子が非常に細かく粘性がある一方で、粒子間に隙間が多く透水性が極めて高いことが挙げられます。このため、地表に水が残りにくく、かつては水利の便が悪い台地部において水田稲作を行うことが困難でした。以下に、関東平野における台地と低地の土壌性質の対比をまとめます。
| 項目 | 関東ローム(台地) | 沖積土(低地) |
|---|---|---|
| 主な成因 | 火山灰の堆積(風成) | 河川による運搬(水成) | 主な色 | 赤褐色(赤土) | 灰色・黒色 | 水はけ | 非常に良い(透水性が高い) | 悪い(保水性が高い) | 主な利用 | 畑作・近郊農業 | 稲作(水田) |
また、火山灰の性質を調べるための実験として「わんがけ」が行われます。手順としては、まず火山灰を蒸発皿などに採取し、水を加えて指で押し洗います。次に濁った水を捨て、再び水を加えて洗う作業を水が透明になるまで繰り返します。最後に残った粒を乾燥させ、ルーペや双眼実体顕微鏡で観察することで、含まれる鉱物の種類を特定できます。
関東平野の少し高い場所(台地)に行くと、地面が赤っぽい色をしていることがあります。これは「関東ローム」といって、大昔に富士山や箱根山などの火山がふきだした「火山灰」が積もってできたものです。
この土は、水を通しやすいという特徴があります。そのため、田んぼにしてお米を作るのには向いていませんが、水はけの良さを利用して、キャベツやレタスなどの野菜を作る「畑」としてたくさん使われています。
火山灰の中にどんなものが入っているか調べるには、「わんがけ」という方法を使います。火山灰を水できれいに洗うと、キラキラした宝石のような「鉱物」のつぶが残ります。これを顕微鏡でのぞくと、火山によってつぶの形や色がちがうことがわかります。
関東ロームが赤いのは、火山灰に含まれる鉄分が、長い時間をかけてサビてしまったからなんだよ。公園の鉄棒がサビて赤くなるのと同じ仕組みなんだね!
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