長江(揚子江)気団

一般小学生

まとめ

解説

長江(揚子江)気団は、ユーラシア大陸の長江流域で形成される大陸性の気団です。この気団の最大の特徴は「温暖・乾燥」という性質にあります。春や秋になると、この気団の一部がちぎれて「移動性高気圧」となり、西から東へと日本上空を通過します。この時期に、高気圧低気圧が交互に日本付近を通り、数日おきに天気が変わる「周期変化」が起こるのは、この気団の動きが主な要因です。

かつては、シベリア気団、オホーツク海気団小笠原気団赤道気団と並び、日本の天気に影響を与える「5大気団」の一つとして教えられてきました。しかし、長江気団は他の巨大な気団に比べて規模が小さく、移動の過程で性質が変化しやすいという側面があります。そのため、現在では独立した気団としてではなく、シベリア気団が南下する過程で温暖に作り替えられた「変質気団」として扱うのが一般的となっています。

コラム

気象学において、性質の異なる気団がぶつかり合う境界には「前線面」が形成されます。長江気団のような暖かく乾燥した空気が、北からの冷たい空気と接触すると、その勢力関係によって温暖前線寒冷前線が発生します。長江気団がもたらす移動性高気圧の後ろ側には、しばしば低気圧や前線が伴っており、これが春や秋の「三寒四温」や「変わりやすい天気」のメカニズムを形作っています。

小学生のみなさんへ

長江(ちょうこうちょうこう気団きだんは、中国にある大きな川「長江」のあたりで生まれる、あたたかくて乾燥かんそうした空気のまとまりのことです。

春や秋になると、この空気のまとまりが「移動性高気圧いどうせいこうきあつ」となって日本にやってきます。この気団が来ると、空がカラッと晴れて気持ちの良い天気になります。ただし、この高気圧は動きが速いため、晴れたと思ったらすぐに雨が降るなど、天気がコロコロ変わりやすいのも特徴です。

昔は日本の天気に影響をあたえる大切な5つの気団きだんの1つとされていましたが、最近の教科書では、規模が小さくて性質が変わりやすいため、大きな分類からは外されることが多くなっています。

ルラスタコラム

長江はアジアで一番長く、世界でも3番目に長い川です。別名の「揚子江(ようすこう)」という名前でも有名ですよ。この大きな川の周辺で空気が温められ、日本に春や秋を運んできてくれるのですね。

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