秋の空

一般小学生

まとめ

  • 空気中の水蒸気や塵(ちり)が春に比べて少なく、太陽光の散乱が抑えられることで深く澄み渡って見える季節の空。
  • 太陽光が大気中の分子や微粒子に衝突して四方に広がる「散乱」現象によって、空の色が決定される。
  • 移動性高気圧の影響で乾燥した空気が流れ込み、大気の透明度が高まることで視覚的に「高く」感じられる。
気象光の散乱レイリー散乱大気の光学現象移動性高気圧

解説

太陽光が大気圏に突入すると、窒素酸素の分子、あるいは微細な塵に衝突し、四方に散らばる「散乱」という現象が起きます。このとき、波長の短い光ほど散乱しやすい性質があり、これを「レイリー散乱」と呼びます。昼間、太陽が高い位置にあるときは光が大気を通過する距離が短く、散乱した青い光が効率よく地上に届くため、空は青く見えます。

対して夕方は、太陽が地平線近くに位置するため、光が通過する大気層の距離が極めて長くなります。その過程で青い光は散乱し尽くしてしまい、散乱しにくい波長の長い赤い光だけが観測者のもとへ到達するため、夕焼けは赤く見えるのです。特に秋は、空気中の水蒸気量や浮遊する塵が減少するため、可視光の不要な散乱が抑えられ、色彩がより鮮明に観察されます。

コラム

秋の空が「高い」と表現されるのは、単なる視覚的な印象だけではありません。秋によく現れる移動性高気圧は、上空の非常に乾燥した空気をもたらします。水蒸気が少ないと光の屈折乱反射が抑えられ、遠くまで見通せるようになるため、空の奥行きが深く感じられるのです。また、春に多い黄砂のような微粒子が少ないことも、秋特有の澄んだ青空を作る重要な要因となっています。

小学生のみなさんへ

秋の空は、ほかの季節よりも高く、すきとおってきれいに見えますね。これにはちゃんとした理由があります。

空が青く見えるのは、太陽の光が空気の中にある小さなつぶにぶつかって、光がバラバラに散らばるからです。これを「散乱さんらん」といいます。太陽の光にはいろいろな色が含まれていますが、その中でも青い光は特に散らばりやすい性質を持っています。

秋は、空気の中に水分やゴミ(ちり)が少ないので、光がむだな影響えいきょうを受けずにきれいに通りぬけます。そのため、空がいつもより青く、深く見えるのです。夕方になると、光が空気の中を長いきょり進むので、青い光は消えてしまい、散らばりにくい赤い光だけがのこって夕焼けになります。

ルラスタコラム

「天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)」という言葉を知っていますか?これは、秋の空が澄み渡って高く見え、馬もたくさん食べてたくましく育つ、とても過ごしやすい季節だという意味です。もともとは中国から伝わった言葉なんですよ。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…