スズムシ

スズムシ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • バッタ目マツムシ科に分類される昆虫で、秋に「リーンリーン」という美しい音色で鳴くことで知られる。
  • 雄が左右の前翅を立ててこすり合わせることで発音し、雌を誘引する繁殖行動を行う。
  • 季節の移り変わりに適応した生態を持ち、秋に産卵された卵の状態で土の中で越冬する。

解説

昆虫の活動は気温の変化と密接に関係しており、スズムシもその例外ではありません。夏の間は成長の時期にあたりますが、秋になると成虫が活発に活動し、繁殖のための鳴き声が聞かれるようになります。スズムシの鳴き声は、右の羽の裏にあるヤスリ状の突起と、左の羽の縁をこすり合わせることで発生します。この音は主に夜間に発せられ、周囲の気温によって鳴くテンポが変化するのも特徴です。

また、昆虫は種類によって異なる形態で冬を越します。スズムシは秋に土の中に産卵し、親は死に絶えますが、卵は土の中で厳しい寒さを耐え抜き、翌春に孵化します。これに対し、カブトムシは幼虫の状態で、ナミテントウなどは成虫の集団となって冬を越すなど、生存戦略は多様です。スズムシの生態を観察することは、季節ごとの生物の適応戦略を理解する上で非常に重要です。

コラム

日本では古来より、スズムシの音色を「虫の音」として鑑賞する文化が根付いています。平安時代の文学作品にも登場し、秋の風情を象徴する生き物として親しまれてきました。現代でも、鳴き声を楽しむために飼育されることが多く、温度管理や湿度維持が飼育のポイントとなります。

小学生のみなさんへ

スズムシは、秋になると「リーンリーン」と、とてもきれいな声で鳴く昆虫こんちゅうです。日本では昔から、秋を感じさせる虫として親しまれてきました。

鳴いているのはオスのスズムシだけで、メスをよぶために鳴いています。スズムシは口で鳴くのではなく、左右の羽を立てて、たがいにこすり合わせることで音を出しています。ふしぎなことに、まわりの気温が高いときと低いときでは、鳴く速さが変わることもあります。

スズムシの一生は、季節と深くつながっています。夏に大きくなったスズムシは、秋に産卵さんらんをして、その一生を終えます。たまごは土の中で冬をこし、次の年の春にふ化して新しい幼虫ようちゅうが生まれます。カブトムシは幼虫ようちゅうで冬をこし、テントウムシは成虫で冬をこすなど、虫によって冬のすごし方はさまざまです。

ルラスタコラム

スズムシの鳴き声は、実は電話ごしでは聞こえないといわれています。スズムシの音はとても高い音なので、電話が送ることのできる音の範囲はんいをこえてしまうからだそうです。目の前で聞くからこそ楽しめる、特別な音色なのですね。

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