学習目安 | 小: C | 中: C | 高: B

トガリネズミ

トガリネズミ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

トガリネズミ
体重がわずか数グラムと極めて小さく、体積に対する体表面積割合が大きいために体温を維持するための代謝率が非常に高いトガリネズミ目(真無盲腸目)の哺乳類

解説

トガリネズミは、名前に「ネズミ」と付いていますが、分類学上はネズミ(げっ歯目)ではなく、モグラやハリネズミに近いグループに属します。その最大の特徴は、哺乳類の中でも最小クラスの体格に起因するエネルギー消費の激しさです。一般に動物は体が小さいほど、体積に対する体表面積の比率(SA/V比)が大きくなり、外気へ逃げていく熱量が多くなります。

この熱損失を補い体温を一定に保つため、トガリネズミは常に高い代謝を維持しなければなりません。心拍数は1分間に800回から1000回にも達し、わずか数時間の絶食が死に直結します。そのため、24時間休まずに昆虫やミミズなどの高カロリーな餌を捕食し続けるという、極限の生存戦略をとっています。

比較項目 トガリネズミ(小型) ゾウ(大型)
SA/V比(体表面積比) 大きい(熱が逃げやすい) 小さい(熱が逃げにくい)
単位体重あたりの代謝量 非常に高い 低い
主な餌と消化 高カロリーな肉食(昆虫等) 低カロリーな草食(大量摂取)
コラム

大型動物であるゾウは、トガリネズミとは対照的な戦略をとっています。体積に対して表面積が小さいため熱が逃げにくく、単位体重あたりのエネルギー消費はトガリネズミの100分の1以下です。そのため、栄養価の低い草を大量に食べ、長い消化管で時間をかけて分解することで生命を維持できます。このように、動物の生存戦略は「体の大きさ」と「エネルギー効率」に深く結びついています。

小学生のみなさんへ

トガリネズミは、名前に「ネズミ」とついていますが、実はモグラのなかまです。体重はたったの5グラムほどで、一円玉5まい分くらいの重さしかありません。

体がとても小さいため、体温がすぐに外へにげてしまいます。体温をたもつためには、たくさんのエネルギーが必要です。そのため、トガリネズミは1日中休まずに、虫などのエサを食べつづけなければなりません。もし数時間でもエサを食べられないと、死んでしまうこともあるほど、いっしょうけんめい生きている動物なのです。

ルラスタコラム

ゾウのような大きな動物は、体から熱がにげにくいため、トガリネズミほどいそいで食べる必要はありません。体の大きさによって、食べ方や生き方がちがうのはおもしろいですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 トガリネズミは分類学上、ネズミの仲間ですか、それともモグラの仲間ですか。
モグラやハリネズミに近いトガリネズミ目(真無盲腸目)の仲間です。
【応用】 トガリネズミが常にエサを食べ続けなければならない理由を、「体表面積」という言葉を使って説明してください。
体が小さく体積に対する体表面積の割合が大きいため、体温が逃げやすく、それを補うために高い代謝を維持し続ける必要があるからです。
【実践】 単位体重あたりのエネルギー消費量を比較したとき、トガリネズミとゾウではどちらの方が多いですか。
トガリネズミの方が多いです(小型動物ほど単位体重あたりの代謝率は高くなります)。

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