潮をふく

一般小学生

まとめ

  • クジラやイルカが水面に浮上した際、頭頂部の噴気孔から勢いよく息を吐き出す動作のことです。
  • 吐き出された温かい息が外気で冷やされて水蒸気となり、白い霧のように見えます。
  • この現象は「噴気(ふんき)」とも呼ばれ、種類によって形や高さが異なるため、個体識別の指標となります。

解説

クジラやイルカは、人間と同じように肺で呼吸をする哺乳類です。水中にいる間は息を止めていますが、呼吸をするために水面に顔を出します。このとき、鼻の穴にあたる「噴気孔(ふんきこう)」から、溜めていた空気を一気に吐き出します。

この吐き出された空気は、クジラの体温で温められており、さらに高い圧力がかかっています。これが外の冷たい空気に触れることで、急激に冷やされて細かい水滴(霧)になります。冬の寒い日に人間が吐く息が白くなるのと同じ仕組みです。また、噴気孔の周りにあった海水も一緒に吹き飛ばされるため、まるで水を噴き上げているように見えます。

コラム

潮の形を観察することで、遠くにいるクジラの種類を特定することができます。例えば、シロナガスクジラは垂直に高く上がり、マッコウクジラは左斜め前方に噴き出す特徴があります。また、セミクジラは噴気孔が2つ離れているため、V字型の潮をふきます。このように、潮をふく様子はホエールウォッチングにおいて重要な手がかりとなります。

小学生のみなさんへ

クジラやイルカが海の上で「プシュー!」と白い霧のようなものを出すことを「潮をふく」と言います。これは、クジラたちが鼻からいきおいよく息をはき出しているのです。哺乳類ほにゅうるいであるクジラは、わたしたちと同じように肺で呼吸をしています。

海の中でずっと息を止めていたクジラが、水面に上がってきて一気に息をはくと、体の中のあたたかい空気が外の空気で冷やされて白く見えます。また、鼻のあなのまわりにある水もいっしょに飛んでいくので、水をふき出しているように見えるのです。

ルラスタコラム

クジラの鼻のあなは、頭のてっぺんにあります。これは、泳ぎながらでも少し顔を出すだけで、すぐに呼吸ができるように進化しんかしたためだといわれています。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 クジラが「潮をふく」とき、実際に体から出しているものの正体は何ですか?
クジラの肺にたまっていた温かい「呼気(息)」と、噴気孔の周りにあった「海水」が混ざったものです。
【応用】 クジラの潮が白く見える理由を、気象現象や日常生活の例を挙げて説明してください。
体温で温められた呼気が外気で急激に冷やされ、水蒸気が細かい水滴(霧)に変わるためです。冬の寒い日に人間の吐く息が白くなるのと同じ原理です。
【実践】 ホエールウォッチングにおいて、潮の「形」や「方向」を観察することにはどのような意義がありますか?
クジラは種類によって噴気の高さや角度(垂直、斜め、V字など)に固有の特徴があるため、遠方からでも種類を識別する重要な手がかりとなります。

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