一般小学生
まとめ
解説
生物の体内に入った化学物質のうち、脂溶性が高く、分解や排出が困難なものは、脂肪組織などに蓄積されます。食物連鎖において、上位の消費者は下位の生物を大量に捕食するため、それらの物質は高次消費者ほど濃縮された状態で蓄積されていきます。
この結果、環境中の濃度と比較して、最上位の消費者では数万倍から数百万倍の濃度に達することがあります。以下の表は、生物濃縮が起こりやすい物質と起こりにくい物質の性質を比較したものです。
| 項目 | 脂溶性物質(濃縮されやすい) | 水溶性物質(濃縮されにくい) |
|---|---|---|
| 性質 | 油に溶けやすく水に溶けにくい | 水に溶けやすい |
| 体内での挙動 | 脂肪組織などに蓄積される | 尿などと一緒に排出される |
| 代表例 | DDT、PCB、メチル水銀 | ビタミンC、多くの農薬 |
コラム
代表的な事例として、水俣病の原因となったメチル水銀や、かつて殺虫剤として使用されたDDTによる猛禽類への影響、PCB(ポリ塩化ビフェニル)による環境汚染などが挙げられます。現代では化学物質審査規制法などにより、分解しにくく生物濃縮の恐れがある物質の製造・使用が厳しく制限されています。また、近年ではマイクロプラスチックに吸着した有害物質が生物濃縮を通じて生態系に与える影響も懸念されています。
テストでの問われ方・理解度チェック
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する