まとめ
- 翅(はね)や脚をこすり合わせたり、腹部の発音膜を振動させたりすることで特有の音を出す昆虫の総称です。
- 主に繁殖期において、オスがメスを誘引する手段や、縄張りを主張するためのコミュニケーション手段として機能します。
- 気温の変化に敏感であり、夏から秋にかけての活動、産卵、そして多様な形態での冬越しという季節ごとのライフサイクルを持ちます。
解説
鳴く昆虫の代表例としては、夏季に活動するセミ類や、秋季に美しい音色を奏でるスズムシ、マツムシ、キリギリスなどが挙げられます。発音の仕組みは種によって異なり、セミは腹部にある「発音膜」を筋肉で震わせ、共鳴室で音を大きくします。一方で、コオロギやスズムシなどのバッタ目の仲間は、左右の翅をこすり合わせる「摩擦」によって音を出します。
これらの活動は気温と密接に関係しています。変温動物である昆虫は、気温が高い夏季に代謝が上がり活発に活動しますが、秋になり気温が下がると繁殖行動である「鳴き」が最盛期を迎え、次世代を残すための産卵を行います。冬になると多くの種が活動を停止し、卵、幼虫、サナギ、あるいは成虫といった、それぞれの種に適した形態で厳しい寒さを耐え忍ぶ「冬越し(越冬)」に入ります。
セミやスズムシ、キリギリスのように、音を出して「鳴く」昆虫たちがいます。これらは主にオスの昆虫が、メスをよんだり、自分のなわばりを知らせたりするために鳴いています。
鳴き方は、種類によってちがいます。セミは、おなかにある特別なまくをふるわせて大きな音を出します。スズムシやコオロギは、左右のはねをこすり合わせて音を出しています。秋になると、草むらからいろいろな鳴き声が聞こえてくるのは、昆虫たちが卵を産むための準備をしているからです。
冬になると、昆虫たちの姿は見られなくなります。これは「越冬(冬ごし)」といって、寒い冬をたえるために、卵や幼虫、成虫など、それぞれの種類に合ったすがたでじっとしているからです。たとえば、スズムシは卵のすがたで、カブトムシは幼虫のすがたで土の中で冬をすごします。
スズムシなどの鳴く昆虫は、気温によって鳴くスピードが変わることがあります。気温が高いと元気に速く鳴き、気温が下がるとゆっくり鳴くようになります。鳴き声を聞くだけで、だいたいの気温がわかるかもしれませんね。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する