気団と前線

一般小学生

まとめ

解説

気団は、広大な範囲で気温や湿度が一定になった空気の塊です。発生地の地表の性質を反映し、大陸上で発生すれば乾燥し、海上で発生すれば湿潤な性質を持ちます。日本付近では、冬に発達するシベリア気団(寒冷・乾燥)、夏に発達する小笠原気団(温暖・湿潤)、春や秋に移動してくる揚子江気団(温暖・乾燥)、梅雨や秋に現れるオホーツク海気団(寒冷・湿潤)の4つが季節ごとに勢力を強め、日本の天気を支配します。

前線は、これら性質の異なる気団が衝突した際に混じり合わず、その境界(前線面)が地表と交わる場所を指します。主な前線には4つの種類があります。温暖前線暖気が寒気を押し上げるように進み、穏やかな雨を長時間降らせます。一方、寒冷前線は寒気が暖気の下に潜り込み、暖気を急激に押し上げるため、積乱雲を発達させて激しい雨や突風をもたらします。また、寒冷前線が温暖前線に追いつくと閉塞前線となり、2つの気団の勢力が拮抗すると停滞前線梅雨前線秋雨前線)となります。

コラム

前線が通過する際には、気温や風向が急激に変化することが一般的です。例えば、寒冷前線が通過した後は気温が急降下し、風向きが南寄りから北寄りに変わります。また、特定の地形が雲の形成に影響を与えることもあります。例えば、富士山に「笠雲」がかかると、それは湿った空気が山を越える際に上昇して雲を作っている証拠であり、天気が下り坂に向かう有力なサインとして知られています。

小学生のみなさんへ

空には、温度やしめりけが同じくらいの、とても大きな空気のグループがあります。これを「気団きだん」と呼びます。日本には、季節によってちがう気団がやってきて、暑くなったり寒くなったりします。

冷たい空気のグループと、あたたかい空気のグループがぶつかると、すぐにはまざり合わずに「さかい目」ができます。このさかい目のことを「前線ぜんせん」といいます。

前線の近くでは、空気が上の方へおし上げられるため、雲ができやすくなります。そのため、前線が近づくと雨がふったり、風が強くなったりして、天気が悪くなることが多いのです。テレビの天気予報で見る「前線」のマークは、天気が変わる合図なんですね。

ルラスタコラム

富士山に「かさ」のような形の雲がかかっているのを見たことがありますか?これは「笠雲かさぐも」といって、しめった空気が山にぶつかって上にあがることでできます。この雲が出ると、もうすぐ雨がふるサインだと言われているんですよ。

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