閉そく前線

一般小学生

まとめ

  • 移動速度の速い寒冷前線が、前方を走る温暖前線に追いつくことで形成される前線
  • 温帯低気圧が発達のピークを過ぎ、衰退・消滅に向かう過程で現れる。
  • 地上付近の暖気がすべて上空へ押し上げられ、寒気同士が隣り合う状態を指す。

解説

前線は、性質の異なる空気(暖気と寒気)の境界線です。温帯低気圧が発達すると、中心から南西に伸びる寒冷前線が、南東に伸びる温暖前線よりも速く進みます。この速度差によって寒冷前線が温暖前線に追いつくと、地表付近にあった暖気はすべて上空へと押し出されます。これが閉そく前線の正体です。

閉そく前線が形成されると、地表付近は寒気のみに覆われるため、温度差が解消されます。低気圧エネルギー源は暖気と寒気の温度差であるため、この状態になると低気圧は勢力を失い、やがて消滅します。天気図上では、寒冷前線の三角形と温暖前線の半円が同じ向きに交互に並んだ、紫色の記号で描かれます。

コラム

日本の天気は、上空を流れる強い西風「偏西風」の影響で、西から東へと移動する規則性があります。そのため、天気図上で西側に閉そく前線や低気圧が見える場合、その地域の低気圧が寿命を迎え、天気が回復に向かうことを論理的に予測できます。気象観測においては、等圧線の間隔や風向風力を正確に読み取ることが、気象現象を把握する基礎となります。

小学生のみなさんへ

天気予報で「へいそく前線ぜんせん」という言葉を聞いたことはありますか?これは、動きの速い冷たい空気の「寒冷前線」が、前を走るあたたかい空気の「温暖前線」に追いついてしまったときにできる前線です。

あたたかい空気がすべて空の高いところへ押し上げられてしまうため、地面の近くには冷たい空気だけが残ります。こうなると、天気を悪くさせていた低気圧のパワーが弱まり、やがて消えてしまいます。つまり、閉そく前線は「低気圧がもうすぐ終わる合図」なのです。

天気図では、むらさき色の三角と丸がならんだマークで書かれます。日本の天気は西から東へと動く決まりがあるので、西の方でこのマークが見えたら、もうすぐ天気が変わるんだなと予想することができます。

ルラスタコラム

閉そく前線には、実は2つのタイプがあります。追いついた方の寒気がより冷たいか、追いつかれた方の寒気がより冷たいかによって、少しだけ仕組みが変わるんですよ。どちらにしても、最後には低気圧が消えてしまうことに変わりはありません。

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