まとめ
- ボルボックス
- 淡水に生息する緑藻類の一種で、数百から数万個の細胞が球状に集まって形成される定数群体(コロニー)
解説
ボルボックスは、直径0.5〜1mm程度の球体状の群体を形成する微生物です。個々の細胞はクラミドモナスに似た構造を持ち、2本の鞭毛と光を感知する眼点、そして光合成を行う葉緑体を持っています。群体表面の細胞が鞭毛を同期させて動かすことで、水中を回転しながら光の方向へ移動(正の光回性)します。
生物学的には、個々の細胞が独立して生きる「単細胞生物」から、役割を分担して一つの個体を作る「多細胞生物」へと進化する中間段階の生物として注目されています。実際に、群体内の細胞は運動を担う体細胞と、生殖を担う生殖細胞に分化しており、原始的な多細胞化の兆候が見られます。
| 項目 | ボルボックス | クラミドモナス |
|---|---|---|
| 生活形態 | 群体(多数の細胞の集合) | 単細胞(1個の細胞) |
| 大きさ | 約0.5〜1mm(肉眼可) | 約0.02mm(顕微鏡) |
| 細胞の分化 | 体細胞と生殖細胞の分化あり | 分化なし |
ボルボックスは、池や田んぼの中に住んでいる、とても小さな生き物です。大きさは1ミリくらいで、緑色のボールのような形をしています。顕微鏡で見ると、小さな粒がたくさん集まって一つの大きなボールを作っているのがわかります。これを「群体」と呼びます。
ボルボックスのすごいところは、植物と動物の両方の特徴を持っていることです。植物のように太陽の光を浴びて栄養を作る「光合成」をしますが、動物のように自分の力で泳ぐこともできます。ボールの表面にある細い毛のような「鞭毛」をみんなでいっしょに動かして、くるくると回りながら光のある方へ進んでいきます。
ボールの中には、さらに小さな「赤ちゃんボール」が入っていることがあります。これが大きくなると、外側のボールが割れて、中から新しいボルボックスが飛び出してきます。まるで小さな宇宙船のような、不思議で美しい生き物です。
ボルボックスという名前は、ラテン語で「回転する」という意味からつけられました。その名の通り、ダンスを踊るようにくるくると回りながら泳ぐ姿は、顕微鏡の世界でも特に美しいといわれています。ぜひ理科の授業などで探してみてくださいね。
テストでの問われ方・理解度チェック
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する