P波

一般小学生

まとめ

  • 地震発生した際に、観測地点へ最も早く到達する地震波のこと。
  • 進行方向と同じ向きに振動する「縦波(疎密波)」であり、カタカタという小さな揺れ(初期微動)を引き起こす。
  • 固体液体気体のすべてを伝わることができ、S波との到達時間の差から震源までの距離を推定できる。

解説

P波は「Primary wave(第一の波)」の略称で、その名の通り地震計に最初に記録される波です。地殻内を秒速約5〜7kmという非常に速いスピードで伝わります。この波が到着したときに感じる、最初のごく小さな揺れを「初期微動」と呼びます。

物理的な性質としては、波の進行方向と振動の方向が一致する「縦波(疎密波)」に分類されます。これはバネを前後に揺らしたときに伝わる振動と同じ仕組みです。P波は物質の密度変化として伝わるため、岩石などの固体だけでなく、水(液体)や空気(気体)の中も伝わることができるのが大きな特徴です。

コラム

P波と、その後に届くS波(主要動)の到着時刻の差を「初期微動継続時間」といいます。この時間は震源からの距離比例するため、地震計のデータから震源地を特定する重要な手がかりとなります。

また、気象庁の「緊急地震速報」は、この速いP波を各地の地震計がいち早く検知し、大きな揺れをもたらすS波が来る前に警告を発する仕組みを利用しています。グラフからP波の速度を算出したり、到着時刻から震源距離を求める計算問題は、地学分野の頻出項目です。

小学生のみなさんへ

地震が起きたときに、一番最初に来る「カタカタ」という小さなゆれの原因になる波を「P波」といいます。Pは「一番目の」という意味の英語の頭文字から取られています。

P波はとても足が速い波で、地面の中をすごいスピードで伝わってきます。この波が届いてから、後から来る大きなゆれ(S波)が届くまでの時間を調べることで、地震がどこで起きたのかを計算することができます。この最初の小さなゆれのことを初期微動しょきびどうと呼びます。

また、このP波の速さを利用して、大きなゆれが来る前にテレビやスマホで知らせるのが緊急地震速報きんきゅうじしんそくほうです。P波をすばやくキャッチすることで、みんなが身を守る準備ができるようになっています。

ルラスタコラム

P波は空気の中も伝わることができます。実は、地震が起きたときに聞こえる「ゴーッ」という地鳴りの正体は、地面のゆれがP波として空気に伝わり、音となって聞こえているものだと言われています。

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