- 汽水(きすい)
- 河川から流れ込む淡水と、海から流れ込む海水が混ざり合った状態の水
解説
汽水は、陸地からの淡水と外洋からの海水が合流する地点で形成されます。この水域は、純粋な淡水よりも塩分を含み、海水よりも塩分濃度が低いという独特の環境を持っています。
地理的には、河口や「汽水湖」と呼ばれる湖で見られます。汽水湖の代表例としては、島根県の宍道湖や静岡県の浜名湖、北海道のサロマ湖などが挙げられます。これらの場所では、潮汐(潮の満ち引き)によって海水の流入量が変化するため、時間帯や季節によって塩分濃度が大きく変わるのが特徴です。
| 水の種類 |
塩分濃度 |
主な場所 |
| 淡水 |
ほぼ0% |
河川の上流・中流、一般的な池 |
| 汽水 |
0.5%〜3.0%程度 |
河口、汽水湖(宍道湖など) |
| 海水 |
約3.5% |
外洋、一般的な海 |
コラム
汽水域は、河川が運んでくる有機物と海水のミネラルが混ざり合うため、生物の餌となるプランクトンが非常に豊富です。このため、広島県などで盛んなカキの養殖や、浜名湖のウナギ養殖など、水産業において極めて重要な役割を果たしています。
また、こうした汽水域を含む沿岸部や内海(瀬戸内海など)は、海上交通の利便性も高いため、石油化学コンビナートが建設されたり、広島県呉市のように鉄鋼や造船といった重工業が発達したりするなど、日本の産業を支える拠点にもなっています。