一般小学生
まとめ
- タラバエビ科に属する深海性のエビで、一般に「甘エビ」として流通している。
- 成長に伴いオスからメスへと性別が変化する「雄性先熟」という生態的特徴を持つ。
- 血液中に銅を含むヘモシアニンを持つため、酸素と結合した血液や卵が青色を呈する。
解説
ホッコクアカエビは、北太平洋の冷たい深海域に生息するエビの一種です。食卓では「甘エビ」の名で親しまれていますが、この甘みは死後に体内の酵素がタンパク質を分解し、グリシンやアラニンといったアミノ酸が生成されることで生じます。そのため、獲れたてよりも少し時間を置いた方が甘みが強くなるという性質があります。
生物学的な最大の特徴は、一生のうちに性別が変化する「雄性先熟(ゆうせいぜんじゅく)」です。孵化してから約5年目まではオスとして機能し、その後、体長が一定の大きさを超えるとメスへと性転換します。私たちが市場で見かける卵を持った大きな個体は、すべてメスに成長した後の姿です。
小学生のみなさんへ
おすし屋さんで「甘エビ」と呼ばれているエビの本当の名前は「ホッコクアカエビ」といいます。冷たい海の深い場所に住んでいて、体が赤いのがとくちょうです。
このエビには、とてもふしぎな特ちょうがあります。それは、大人になる途中で性別が変わることです。生まれたときはみんなオスですが、大きくなるとメスに変身します。これを雄性先熟といいます。だから、たまごを持っている大きな甘エビは、みんなもとはオスだったということになります。
また、甘エビのたまごが青い色をしているのを見たことがありますか?これは、エビの血の中に「銅」が含まれているからです。人間の血は鉄が入っているので赤いですが、エビの仲間は銅の力で体に酸素を運んでいるため、血やたまごが青っぽく見えるのです。
ルラスタコラム
甘エビは、つり上げられた直後よりも、少し時間がたったほうがおいしくなります。これは、エビの体の中で「アミノ酸」という甘い成分が作られるからです。自然のふしぎな仕組みがおいしさを作っているのですね。
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