有袋類

有袋類

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

有袋類
胎盤が不完全なため未熟な状態で出産し、腹部にある育児嚢(いくじのう)と呼ばれる袋の中で子を育てる哺乳類の分類群

解説

哺乳類は、卵を産む単孔類、未熟な子を産む有袋類、そして胎盤が発達し成熟した子を産む真獣類(胎盤類)の3つに大きく分けられます。有袋類は真獣類と異なり、母体内で子に栄養を送るための胎盤が十分に発達していません。そのため、妊娠期間が非常に短く、子はわずか数センチという極めて未熟な状態で生まれます。

生まれたばかりの子は、自力で母親の腹部にある育児嚢(いくじのう)へと這い上がり、その中にある乳頭に吸い付いて成長に必要な栄養を得ます。この育児嚢という特殊な構造を持つことが、有袋類の最大の特徴です。

項目 有袋類 真獣類(胎盤類)
胎盤の発達 不完全 完全
妊娠期間 非常に短い 比較的長い
子の状態 極めて未熟 ある程度成熟
育児の場所 主に育児嚢の中 母体の外(授乳など)
コラム

有袋類の代表例としては、カンガルー、コアラ、ウォンバット、タスマニアデビルなどが挙げられます。これらの多くはオーストラリア大陸やその周辺の島々に生息していますが、これは大陸が他の陸地から早期に分離し、天敵となる真獣類との競争が少なかったため、独自の進化を遂げたと考えられています。また、北米や中南米にはオポッサムという有袋類が生息しており、これらは例外的に広い範囲に分布しています。

小学生のみなさんへ

カンガルーやコアラのように、おなかに「ふくろ」を持っている動物のなかまを有袋類ゆうたいるいといいます。ふつうの哺乳類ほにゅうるい(人間など)は、お母さんのおなかの中で赤ちゃんが大きく育ってから生まれてきますが、有袋類ゆうたいるいはまだとても小さい、未熟みじゅくな状態で生まれます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分でお母さんのおなかを登って、ふくろの中に入ります。このふくろのことを育児嚢いくじのうと呼びます。赤ちゃんはふくろの中にある乳首からミルクをもらって、外で生活できる大きさになるまで大切に育てられます。

ルラスタコラム

有袋類の赤ちゃんは、生まれたときはたったの1〜2センチくらいしかありません。そんなに小さな赤ちゃんが、目も見えないのにお母さんのふくろまで一生懸命歩いていく姿は、生命の不思議を感じさせますね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 有袋類が、生まれたばかりの未熟な子を育てるために持っている、腹部の袋のことを何というか
育児嚢(いくじのう)
【応用】 有袋類が真獣類(一般的な哺乳類)と比べて、非常に未熟な状態で子を産むのはなぜか
母体の中で子に栄養を供給するための胎盤(たいばん)が十分に発達しておらず、妊娠期間が非常に短いため
【実践】 オーストラリアに多くの有袋類が生息している理由を、大陸の歴史の観点から説明せよ
オーストラリア大陸が早い時期に他の大陸から切り離されて孤立したため、天敵や競争相手となる真獣類が侵入せず、独自の進化を遂げることができたから

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…