完全変態

一般小学生

まとめ

  • 昆虫が成長する過程で「卵・幼虫さなぎ成虫」という4つの段階を経る成長様式のこと。
  • 最大の特徴は「さなぎ」の時期があることで、この期間に幼虫の組織が分解され、成虫の体へと劇的に再構築される。
  • チョウ、カブトムシ、ハチ、ハエなどが代表例で、幼虫と成虫で姿や生活環境が大きく異なることが多い。

解説

昆虫が成長に伴ってその形態を大きく変えることを「変態」と呼びます。その中でも、幼虫から成虫になる間に「さなぎ」という静止期を持つものが完全変態です。さなぎの内部では、幼虫特有の器官が消失し、成虫としての翅(はね)や生殖器などが形成される「組織再編」が行われています。

この成長戦略の大きな利点は、幼虫と成虫で食性や生息場所を分けることができる点にあります。例えば、モンシロチョウの幼虫はキャベツの葉を食べますが、成虫は花の蜜を吸います。このように親子で限られた資源を奪い合わないことで、種全体の生存率を高め、多様な環境に適応することが可能になっています。

コラム

完全変態を行う昆虫は、コウチュウ目、チョウ目、ハチ目、ハエ目など、昆虫綱の中でも特に進化したグループに多く見られます。これに対し、バッタやカマキリのようにさなぎの時期を持たず、幼虫が成虫とほぼ同じ姿をしているものは「不完全変態」と呼ばれます。

また、完全変態の昆虫は種類によって冬を越す(越冬)時の姿が決まっています。モンシロチョウはさなぎで、カブトムシは幼虫で冬を越すなど、それぞれの生活史(ライフサイクル)の中で最も厳しい季節を乗り切るための戦略を持っています。

小学生のみなさんへ

昆虫が大人になるまでの育ち方のひとつに「完全変態」があります。これは、たまごからかえったあと、幼虫、さなぎ、成虫という4つのステップで大きくなる方法です。

一番のポイントは、途中で「さなぎ」になることです。さなぎの中では、幼虫の体が一度ドロドロに溶けて、羽のある成虫の体へと作り変えられています。モンシロチョウやカブトムシ、ハチ、ハエなどがこの仲間です。

幼虫のときは葉っぱを食べて、成虫になると花のみつを吸うなど、食べるものが変わるのも特徴です。こうすることで、親子で食べ物を取り合わずにすむという工夫がされています。

ルラスタコラム

カブトムシのさなぎを外から見ると動かないので、眠っているだけのように見えます。でも、中では「細胞の作りかえ」という大工事が行われています。もしさなぎの時期に強い衝撃しょうげきを与えてしまうと、中の工事がうまくいかずに、成虫になれなかったり羽が曲がってしまったりすることがあるので、見つけてもそっとしておいてあげましょう。

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