常緑樹

一般小学生

まとめ

  • マツやカシ、シイのように、一年を通じて緑色の葉をつけている樹木の総称。
  • 古い葉が脱落する時期と新しい葉が展開する時期が重なっているため、常に緑を保っているように見える。
  • 葉の表面にクチクラ層と呼ばれる厚い膜が発達しており、冬の低温や乾燥から身を守りつつ光合成を維持できる。

解説

常緑樹は、季節によって一斉に落葉する落葉樹とは異なり、個々の葉が数年にわたって生存するか、あるいは新しい葉が出た後に古い葉が落ちるというサイクルを持っています。このため、森林の立体構造において常緑樹が優占する場所では、林内が一年を通して暗く、湿度が高い安定した環境が保たれる傾向にあります。

地理的な観点では、常緑樹は「屋敷林」として生活に密着した役割を果たしてきました。例えば、富山県の砺波平野に広がる散村形態の集落では、冬の強い季節風フェーン現象による火災から家屋を守るため、家の周囲にスギなどの常緑樹を植える工夫が見られます。これは土地の気候に適応した先人の知恵といえます。

コラム

常緑樹には、マツやヒノキなどの「針葉樹」と、カシやツバキなどの「広葉樹」の両方が存在します。また、サザンカやヤツデのように、冬でも葉を落とさずに緑を保ち、中には冬に花を咲かせる種類もあります。

地形図の読解においては、常緑樹の広がりや土地利用記号から、その地域の気候特性や集落の成り立ち(散村か路村かなど)を判別する能力が求められます。植物の生理現象と地理的景観は密接に関連しているのです。

小学生のみなさんへ

マツやツバキ、カシの木のように、冬になっても葉っぱが落ちないで、一年中ずっと緑色のままでいる木のことを常緑樹じょうりょくじゅといいます。

ふつうの木は、冬になると寒さや乾燥かんそうから身を守るために葉をすべて落としますが、常緑樹じょうりょくじゅは葉っぱの表面が厚い膜で守られているので、冬でも平気です。古い葉っぱが落ちるのと、新しい葉っぱが生えてくるのが同じくらいの時期なので、ずっと緑色に見えるのです。

富山県などの雪や風が強い場所では、家のまわりにスギなどの常緑樹じょうりょくじゅを植えて、強い風から家を守る「屋敷林やしきりん」として大切にされています。

ルラスタコラム

冬にきれいな花を咲かせるサザンカも常緑樹の仲間です。まわりの木が葉を落として寂しくなる冬に、緑の葉と赤い花を見せてくれる常緑樹は、昔から庭木としても人気があるんですよ。

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